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好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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過ぎちゃったけど七夕ネタでした(笑) :: 2013/07/09(Tue)

10日ぶり位ですかね?
ご無沙汰してました。こんばんは。お元気でしたでしょうか。

何か、もう梅雨明けした所もあるんですね。
私の所はまだですけどね(笑)

さて、本日は七夕ネタ(汗)
過ぎてるのなんて気にしませんよ、もちろん(コラ)

奈々さんのライブとか始まってるんですね。
私は参加できませんが、遠征されたりする皆様
熱中症にはきをつけて、目一杯楽しんできて下さいませ。

いい機会で、今月の岩手公演にお誘い頂いたりもしたんですけど
如何せん、予定がはっきりと立てられず結局はごめんなさいを
してしまいましたが、どうやら東北地方のチケットは随分と
激戦だったらしいですね。岩手ならアッシー君(古っ)になっても
よかったんですけど(笑)

何はともあれ、ライブの成功を北の大地より見守っていたいと思います(笑)


さてさて、今日の設定に参りましょうか。


フェイトさん25歳。なのはさん20歳。
なんですけど、フェイトさんあんまり出てきません(汗)
フェイトさん視点も続けようかとも思ったんですけど
何かうまく繋げれなくて、ですね・・・。

こっからがなのフェイじゃん!とか言う所で切れてますけど
それでもいいですかね(汗)・・・







□  ■  □  ■  □


コンコン


真っ白なドアを小さく2度ほど叩く。中にいる人に私が来た事を知らせる為に、ではなくてこれは単なる日課。返事が返ってこないのは承知の上なので構わず中に入ろうとドアに手を掛けた所で、珍しく中から「どうぞ」と言う声が聞こえてきた。


「・・・こんにちは。リンディさん」
「なのはさん・・・おかえりなさい」
「あ・・ただいま。今日は早かったんですね」
「ええ・・ここの所徹夜続きだったから。いい加減クロノに叱られちゃったわ」
「それは当然です。少しはご自分の体の事、労わってあげてください」
「それはよく分かってるんだけど・・・じっとしてると余計な事ばかり考えてしまって・・・・あぁ、ごめんなさいね、なのはさん。別に諦めてるって訳ではないのだけれど」
「はい、分かってます、ちゃんと・・・。きっとフェイトさんだって」


そう言ってこの部屋、海鳴大学附属病院5階東病棟特別室の主・・・一年前からずっと眠ったままの女性へと目を向ける。彼女の名はフェイト・テスタロッサ・ハラオウン。25歳。職業は警官。訳あって一年前の今日、7月7日から眠り続けている、私の命の恩人だった。





「変わりは?」
「特には」
「そうですか・・・・ただいま、フェイトさん」
「フェイト、なのはさんよ・・・・あら、そう言えば、この間、同僚の男性から告白されたんですってね?」
「ちょっ、何言ってるんですか?!。誰がそんな事を・・・・ぁ・・・はやてさんですね?」
「ふふ、正解。この間署で会った時に、ね?」
「もう・・・言わないでって言ったのに・・・。あれははっきり断りました!」


ベッドの傍らに置かれている椅子に腰かけながら、いつもの様にフェイトさんに声を掛ける。もちろん彼女から返事はないのだけれど、それでも私達は当たり前のようにフェイトさんに聞かせるようにしながら会話を続ける。この間、絶対にフェイトさんには言わないで、と釘を刺して私はある事を彼女の上司の八神はやてさんに話してしまった。その内容を直接フェイトさんに話した訳ではないのだけれど、それでも彼女の母親であるリンディさんに話してしまったのでは意味がない。あれだけ言ったのに、と文句を言ってみてもきっとあの人の事だから「堪忍堪忍」なんてニカリと笑って済ませてしまうのだろう。


「ホントいい加減な人なんだから」
「許してあげて、なのはさん。彼女は彼女なりに私達を元気づけてくれているのだから」
「それは・・・分かりますけど・・・それにしたって」
「でも、ね?・・・なのはさん」
「はい、何ですか?」
「もう1年、経ったわ」
「・・・・」
「あなたはそろそろ前に進む時なんじゃないかしら」
「・・・それはどういう意味ですか?」
「この間、先生に言われた事をあなたにも話したわよね?」
「・・・フェイトさんの回復はこれ以上望めないって話ですか?」
「ええ・・・」
「そんなの信じてないですから、私」
「もちろん、それは私達も同じよ。フェイトは絶対に戻って来るって信じてる・・・・そう、それがたとえ何年先であったとしても、ね」
「私だって・・・」
「ねぇ、なのはさん・・・」


もういいわ、と静かにリンディさんは首を振る。


「あなたがこれ以上責任を感じる必要はないの」
「そんな・・・私、そんな事」
「思ってるでしょう?自分のせいでフェイトは目覚める事無くこうして眠ったままなんだって、だから今まで、ずっと」
「違います」
「なのはさん・・・」
「違うんです!本当に、そうじゃないんです!」


確かに、事故の直後はずっと自分を責めていた。私が軽はずみな事をしなければフェイトさんが車にはねられる事はなかったのだから。私があの時走り出したりしなければもっとうまくフェイトさんは対処できていた筈だったのだから。そうすればこんなに長い間フェイトさんが眠り続ける事もなければ、その家族や同僚達が苦しむこともなかった。これは全て私のせい、私が代わりになっていれば・・・・。


「ずっと自分を責めていた時期があった事は認めます。ここに通い始めたのだってどうにかして償いたいっていう思いがあったからです」
「なのはさん・・・」
「でも、違うんです。今はもう、本当に違うんです・・・。私はたくさんフェイトさんの事聞きました。リンディさんやクロノさん。はやてさんやシグナムさん、他にもたくさんの人達から。自分の事なんて顧みないで、人の事ばかり心配する人。子供が大好きで、だからそんな子供達が巻き込まれるような悲惨な事件はなくしたいからって警官になったんだって事・・・」
「そうね、たくさん話したわね」
「あの時まで会った事はないし、もちろん言葉を交わした事だってないけれど、それでも・・・・。この人の傍にいたいって思うんです。責任とか償いとかそういうのじゃなくて、フェイトさんの事もっと知りたいんです。フェイトさんに私の事を知ってもらいたいんです」
「なのはさん・・・」
「ごめんなさい。私、最低ですよね。こんな風になった原因、全部私にあったのに。それなのに・・・・」
「そんな事はないわ。私の方こそごめんなさいね。それこそ、ずっとあなたの事見てた筈なのにね。バカね、本当に」
「リンディ、さん・・・・」
「こんなにもフェイトの事想ってくれてたのに・・・・ねぇ、フェイト。あなたさっさと目を覚まさないと、なのはさんを誰かに取られちゃうわよ?」
「え?ちょっ!そ、そういう事じゃなくて。いや、だから、その・・・私は、えっと・・・・」

言うつもりのなかった想いを、必死だったとはいえ全部打ち明けてしまった。声に出して改めて、自分勝手な都合だと私自身を殴りたくなった。そんな気持ちを知ってか知らずか、リンディさんがフェイトさんにとんでもない事を話しかけていて正直焦った。聞こえてなくて良かったって本気で思った。そんなこんなで一頻り笑い合った後、私が手にしていたものにやっと気が付いたらしいリンディさんがどうしたの、それ?と口を開く。


「ここに来る途中で貰いました。今日は七夕ですから、サービスなんだそうですよ」


そう言って差し出したのは長さ30㎝位の小さな笹。それから赤と青の短冊を一枚ずつ。


「じゃあ、折角だから二人で何か書きましょうか」
「そうですね」

2人で一枚ずつ、短冊に奇跡を信じて心からの願い事を・・・・。
















天気が良かったので病室の窓は全開にしていた。そこから入ってくる風が私の髪をふわりと巻き上げる。


「・・・・ん・・・くす、ぐ・・った・・い」
「あ、ごめんなさい・・・・・ぇ?」


舞い上がった髪がふわりと頬を掠めたらしい。反射的に私はごめんなさいと口にして、ハッとした。


目は閉じたままの彼女。けれど、ゆるりと持ち上がった腕は、その指先を私の髪が掠めた頬へと誘っていた。




「ぅ、そ・・・・・リンディさん!!」
「ええ、ええ・・・・フェイト・・・あぁ、フェイト」


溢れ出す涙をそのままに、震えるリンディさんの手がフェイトさんの頬に触れると、閉じたままだった瞼がゆっくりと持ち上がった。けれど太陽のその眩しさにすぐにまた両の瞼が閉じてしまう。慌てて椅子から立ち上がった私は窓を閉めカーテンを引きそのまま二人に背を向けた。




信じていると口にしながら、心のどこかで諦めていた。それでもここに通い続けたのはどうしてだったんだろう。彼女の事を知りたくて、それから私の事を知って欲しくて。言った言葉に嘘はない。けれど、それよりも何よりもどうしても伝えなくちゃいけない言葉があったから。




ありがとう、と、ごめんなさい・・・




私のせいであなたにこんなにも迷惑をかけてしまった。私のせいで多くの人に苦しみと辛さを与えてしまった。ごめんなさい。ごめんなさい。あなたのお蔭で私の命は救われました。心から感謝します、ありがとう。




とめどなく溢れる涙に、上手く言葉が出てこなくて。それでも彼女にはちゃんと伝えたくて。グイッと涙を拭い、振り向いて。ちょうどこちらに振り向いたリンディさんに腕を引かれてベッドまで近づいた。





ごめんなさい。


ありがとう。



だけど。何度何度も心の中で繰り返したのに、私から零れ落ちた言葉はそのどちらでもなかった。

















「おかえりなさい。フェイトさん」


























小さな短冊に書いた願いはただ一つ。これが叶ったのなら私はもう何も望みません。だからどうか、どうか・・・・・。




『フェイトさんが笑顔で戻って来てくれますように・・・・』















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