好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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艦これがちょっと楽しくなってきた(笑) :: 2013/08/28(Wed)

続けてサルベージでごめんね(・ω<) テヘペロ



喫煙者ふぇいとさんのお話










■  □  ■  □  ■





ほぅ・・・・と自身の口元から吐き出された煙を見て、フェイトは今日もまたダメだったなぁ、と一人思う。ここの所、明らかに本数が増えていた。正直、自分がこんなにも煙草に依存していく事になるとは思ってもいなかったので実を言うと少しだけショックだった。


(止められないまでも、前の本数に戻すくらいにしないとなぁ・・・)
(でも、どうやったら上手くいくんだろう)


立ち上る紫煙をぼんやりと眺める。今この執務室には誰もいない。補佐官は報告書の提出と今後のスケジュールの確認の為に留守にしていた。自身もこの後取り掛かる予定の捜査資料の確認の最中だったのだが、そういう理由で自分以外誰もいなくなった部屋で、つい最後の一本に火をつけて、しまったと思ったのが事の始まり。


こうして本数が増えた事を、なのはも気にかけているというのには気がついていた。それでも何も言わないのは、私自身の意思に任せてくれているからなのだろう。仕事柄、どうしても煮詰まってしまう事がある。そんな時の気分転換なんだと言った時、なんとなく分かるよ、と同じ教導隊の先輩にもそういう人がいたからなんて笑って話したのが随分昔の事のようだ。


(でも、止めたらなのは喜んでくれるんだろうな)


一番身近で、誰よりも自分の身体を気遣ってくれるなのはの事だ。私が一言「煙草を止めたよ」と言えばきっと喜んでくれるだろう。そんな風に特別ではない何かでなのはを喜ばせてあげるのもいいかもな、なんて言う気持ちもあるにはある。


(でもなぁ・・・・・)


はっきり言って自信は全くと言っていいほどなかった。自分に関した事で上手くいった試しなど皆無に等しいのだから・・・。


(食事にしろ、睡眠にしろ。今だに心配されてるし・・・)
(何か、インパクトのあるペナルティとか・・・)
(あぁ、でもペナルティよりは、ご褒美の方が頑張れそうだな・・・)
(・・・はは・・・はぁ・・・いい年をしてご褒美って・・・・・ぁっ、そうだ)


自分の考えに思わず苦笑する。これ以上は考えてもいい案は浮かば為そうだから、この際なのはにも相談して方法を考えよう、そう思い至って、あっ!と1つ名案をひらめいた。


(やっぱり、ここはなのはの協力がないと無理だよね)


1つ難解な事件の解決への糸口を見つけた時のような、満足気な笑みを浮かべ、フェイトは煙草を灰皿へと押し付けた。





















「って言うわけで、少しずつ減らしていって最終的には止められたらなって考えたんだ」
「それは、凄くいい事だけど・・・でもいいの?」


フェイトは帰宅後、少し遅い食事をとりながら、今日一日ずっと考えていた事をなのはに話していた。


「本当はね、もう少し早く止めなきゃって思ってたりもしたんだけど、何となく伸ばし伸ばしにしちゃって」
「なら、どうして急にやる気になったの?」
「え?だって、それは・・・ほら」


実は名案が浮かんだから・・・とはまだ言えない。それを可能にするにはまだ根回しが必要だ。


「ん?」
「局内でも随分禁煙し始めてる人、増えたでしょ?」
「うん」
「肩身が狭くなった・・・って言うか」
「でも、元々フェイトちゃんそんなに人前で吸わなかったじゃない?」
「ま、まぁ・・・そうなんだけどね・・・・って、なのは?」
「ん?」
「私が煙草やめるの・・・嬉しくないの?」
「まさか、嬉しいよ。だって最近吸う本数増えてたでしょう?気分転換も分かるけど、吸い過ぎると身体に悪いし、ね・・・」
「なら・・・」
「だって・・・」
「ん?」
「急に、その・・・やる気になってるから・・・誰かに、何か言われた?」


なのはなら手放しで喜んでくれると思ったのが、想像していた反応と違って少し焦った。でも、そっか。私が何か良くない事を言われたと勘違いしちゃったのかな?大丈夫。そんな心配しなくてもいいんだよ、なのは。


「そうじゃないよ。なのは」
「本当に」
「うん。私がなのはにかけちゃってる心配事を1つでも多く減らしたくなっただけ」
「・・そっか・・・ぅん。そう言う事なら嬉しい」


そう言って、やっと笑顔を見せてくれた。










「で、どうするの?」
「問題はそこなんだ。いきなり全部目の前からなくなってもちょっと辛い気がするし、まずは本数を減らす事を目標に」
「でも、それだとダラダラと続けちゃいそうじゃない?」


フェイトちゃん、そう言うのは案外意思が弱そうだよ?なんて、随分楽しそうだよね?なのは・・・。


「酷いな、なのは。でも、そうならない様に協力してって言ってるのに」
「協力するよ?だからね?」
「うん?」
「やっぱり、減らす事を目標にするんじゃなくて止める事を目標にした方がいいと思うんだよね」
「ぅ、うん」
「お薬とか市販の禁煙グッズとか、試してみる?」
「でも、そう言うのはあまり効かないって聞くけど?」
「そっか・・・じゃあお医者さん?」
「いや、流石にそこまで重症じゃないと思うし・・・それに行ってる時間も・・・」
「それもそうだよねぇ・・・う~ん・・・フェイトちゃんの気持ちが切れなくて、ちゃんと続けられそうなもの・・・・・か」


なのはの口から、私が期待してた言葉がポツリと零れた。考える振りをして隠した口元はホンのちょっと緩んでいる。そろそろ、いいかな。


「ねぇ、なのは」
「ん?」
「1つ、浮かんだ事があるんだけど」
「何?」
「この間さ、ヴィヴィオにあげてたよね?」
「ヴィヴィオ?」


どうしてここでヴィヴィオが出てくるの?って顔をしながらも、この間がいつの事なのかを考え始めたなのは。


「私・・ヴィヴィオに何かあげたっけ?・・・・・」
「うん、あげたよ?」
「えっと・・・ごめん、覚えてない、かも」

にゃはは、とバツが悪そうに頬を掻くなのは。うん、多分日常的過ぎてそう言う意識じゃないからだよね?分かってるんだ。だから教えてあげる、なのは。


「この間、沢山お手伝いしたヴィヴィオにあげてたものって言ったら分かる?」
「お手伝い?・・・・・ぁ、キャラメルミルク?・・・・え?フェイトちゃん。キャラメルミルクが欲しいの?」
「はは、それもいいね。でも今は違うんだ」
「違うの?」
「どうしてなのははヴィヴィオにキャラメルミルクをあげたの?」
「だって、沢山お手伝いしてくれたから、そのご褒美に・・・・・ぁ・・・フェイトちゃん?」
「ん?」
「もしかして最初から?」



なのはの笑顔が悪戯っ子のようなそれに変わる。なんの事?って一応とぼけてみる・・・ま、でももう分かっちゃったんだろうけど・・・・。


「なのは、協力してくれるって言ったよね?」
「言ったね」
「私に出来る事なら何でもするよって言ったよね?」
「言ったね」
「・・・なのはにしか出来ない事なんだけど?」
「・・・・・何が、欲しいの?ご褒美・・・」




クスリとなのはが笑う。私はなのはの手を取り椅子から立ち上がるとリビングへと移動した。私がソファに座り、なのはを私の膝の上に座らせる。もちろん、向かい合って。少しだけ目線が高くなったなのはを見上げ、ゆっくりと口を開く。


「ねぇ、なのは」
「ん?」
「煙草がないとね」
「うん」
「口元が寂しくなる時があるんだ」
「へぇ、そうなの?」
「でも吸っちゃったらダメだから・・・・」
「ダメだね・・・」
「・・・だから」



キス、していい?



小さく囁いた。目の前ではなのはの口元が緩む



「私は、煙草の代わり?」
「まさか」
「我慢してるフェイトちゃんに、ご褒美?」
「だね」


首筋を撫でる様に掌を這わせた。ゆっくりとなのはが近づいてきて、コツンと額を触れ合わせる。


「いつから考えてたの?」
「禁煙?それとも・・・・・・」

《こっち?》

直接頭に声が響くのと、なのはの唇にフェイトのそれが重なるのはほぼ同時。一度二度と角度を変えて触れ合った唇は、けれど意外にもフェイトの方から離れていく。


「フェイトちゃん?」
「ご褒美・・・だから・・・」
「ん?」
「今度は、なのはから」

頂戴と言う言葉は、フェイトの考えを読んだなのはの唇に阻まれた。





































そのご褒美のお陰で、見事にフェイトが禁煙できた


















かどうかは・・・・・・・・・



































定かではない。


 
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