早いものでもう3月ですよ。ブログを始めてから1ヶ月が過ぎちゃってました( ;^^)ヘ..。
まぁ、あっという間だった事(笑)。おまけに来てくださる皆さんのおかげで
気が付いたら1500超えてたという。ホントありがとうございます。
拍手もたくさんありがとうございます。物凄く嬉しいです。
2月の記事数を見て思わず唖然。いやまさかこれ程書いていたとは(笑)。
のんびり行くとかいっておいて、我ながら感心(^-^)。
とはいっても、焦ってたわけでも、ムリしたわけでもなくて
ただ文章が出来上がると嬉しくて、何本でも上げたくなっちゃったんだね。
おかげで、まだ書きかけの文章ばっかりが残ってます(^^;ゞ。
ちょっと長めのヤツも書き始めたので、少し進ませて様子を見てから
出していきますね。どのくらいで収まりがつくのか全く分からないので(笑)。
続きから日常の小ネタ上げます。日常といっても常にこんな事では困るんですけどね。
あっ、それと同じようなネタで前にも書いているので、ごめんなさい(笑)。
それでもいいよって方は続きからどうぞ
「38度5分・・・」
思わず眉間に皺がよる。
朝、いつもの様に早朝訓練へ行こうとして、隣で眠るフェイトの様子がおかしい事に気づく。呼吸が荒く、顔も幾らか赤くなっていた。そっと額に手を当てると、想像していた以上に熱がある事がわかる。慌てて体温計を持ってきて計ってみたら、これまた想像以上に高かった。すぐにはやてへと通信を繋ぐ。
「おはようさん、なのはちゃん。こんな早くからどないしたん」
「ごめんね、はやてちゃん。寝てたでしょ?」
「いや、平気やよ。起きとったから」
「あのね、シャマル先生いるかな」
「・・・おるよ。ちょお待ってな・・・・。フェイトちゃんか?」
「・・・・うん」
朝早くからの通信にも嫌な顔をせずに応答してくれて、尚且つ、僅かな会話だけでこちらの状況を把握してくれる。こんな時はこの聡い親友が本当に有難いと思う。そんな事を考えていたら、画面の向こうに真剣な表情をしたシャマルが現れた。
簡潔に事情を説明すると、すぐにこっちに来てくれると言う。それに御礼をいい、通信を切ろうとした時、はやてから呼び止められた。
「その様子やと、フェイトちゃんは今日、安静にしとかんといかんね。」
「うん、そうしてもらえると嬉しいな。」
フェイトちゃんの分の仕事は私に回してね、そう言ったら
「フェイトちゃんの仕事は今はそれ程立て込んどらんはずやから、大丈夫や。それよりも、なのはちゃんも休暇、ずっととっとらんよね?せやから今日は分隊長の2人は休暇っちゅうことでええよね。」
そう言ってニカッと笑った。
「今日の分の訓練もヴィータとシグナムに行ってもらうから」
そう言ってくれるはやてちゃんの後ろの方でヴィータがまかせろって叫んでいた。
「じゃあ、そうさせてもらおうかな。でも何かあったら、呼んでね。すぐに行くから」
ありがとうと再度御礼を言って通信を切る。と同時位にシャマルが部屋へとやってきた。
◆
疲労が溜まっていたところへ風邪を引いてしまったので一気に熱が上がってしまい、今のこの状況になっているらしいフェイトはまだ眠っている。先程シャマルに点滴を打ってもらっているので暫くすれば少しは楽になる筈だと言っていた。治癒魔法もかけてはいたのだか、この状態では魔法での効果はあまり期待できない。今は兎に角、安静にして熱が下がるのを待つしない。
「ごめんね、フェイトちゃん。苦しかったよね。もう少し早く気が付いてあげればこんなに辛くなかったのにね」
そういいながら額にかかる髪をそっと横に流す。昨日はフェイトの帰りは深夜になっていた。自分は早朝の訓練を控えていたのでいつもと同じ時間に眠ったのだ。フェイトが帰ってきたのには気が付かなかった。
「ごめんね」
頬に手を添えもう一度そっと囁いたら、フェイトがうっすらと目を開けた。ぼんやりとなのはの方を見て
「やっぱり・・・・なのはだ・・・・」
「えっ?」
突然の言葉に返事を返せなかったのだが、フェイトは満足したのか、そう言って僅かに微笑んだ後、また眠りについた。
◆
どこまでも続く闇の中にいた。一切の明かりはなく、自分がどこにいるのか全く見当が付かない。とりあえず、状況を確認してみる。昨夜は帰りが深夜になり、眠っているなのはを起こさないようにベッドへともぐりこんだ。
(うん、ここまでは覚えてる)
だが、なんとなく身体にだるさがあり、熱っぽいなと思ったりもしていた。
(あの後、熱が上がったのかな)
そういえば体の関節がかなり痛い気がする。
(それにしても、ここは・・・・・暗い)
(何も、見えない・・・・どこまでも闇なんだ・・・・)
果たして、自分は「ここ」に留まっているのか、それとも底なしの闇の中へ落ちて行ってる最中なのか、分からない。上も下も止まっているのか、落ちているのか。定かでないのは・・・・・怖い。
じわじわと恐怖が自分を支配しかけたその時、頬に温かいものが触れた。
(この温かさは・・・・知ってる)
(けど、見えない・・・・なんで?)
そう考えて自分が目を閉じていたんだと気が付いた。
(ああ、そうか。私はまだ眠っていたんだ)
(なら、目を開ければこの温かい手の持ち主を確認できる)
(でも、私はこの手の温もりを知ってる)
(・・・・・それは)
ゆっくりと目を開けてみる。そこに見えたのは
「・・・・やっぱり、なのはだ・・・・」
(よかった。なのはだ)
困惑して、心配が思いっきり顔に出ていたなのはを確認して、どうしてとまどった表情だったのか分からなかったけど、安心したフェイトはまた眠りに落ちたのだった・・・・
◆
フェイトの穏やかになった表情をみて、なのははやっと微笑んだ。シャマルが打ってくれた点滴が効いたのだろうか、呼吸も随分楽になっているようにみえた。この分なら夕方までには、もっと落ち着くだろうと推測できた。
(よかった。ホントにはやてちゃん達には感謝しないと)
そうしてベッドから離れようとして背を向けたとき、不意に手をつかまれた。
「えっ?」
驚いて、振り向く。そこには先ほどとは違ってしっかりと目を開けているフェイトがいた。
「・・・・なのは。私・・・・」
「うん、風邪だって。体辛いところはない?」
「えっと・・・・・・関節が、痛い・・・」
珍しく素直に辛さを口にするフェイト。それだけ今回のこの状態はキツイのだろう。
「ごめんね、フェイトちゃん。もっと早く気が付いていたら、こんなに酷くはならなかったのかも知れないのに」
そう言って俯いてしまうなのはの手を、フェイトはまだ力の入らない腕で引っ張った。なのはも引っ張られるままにベッドへ近づき、フェイトの頭の近くにしゃがみ込む。
「暗闇の中でね。暖かいものがほっぺに触れたんだ。この温もりは知ってると思ったけど、なにも見えなくて、よく考えたらまだ寝てたんだって気が付いて、ゆっくりと目を開けたら、そこにやっぱりなのはがいたんだよ」
嬉しかったんだ・・・・そう言って目を細める。
(今日はいつになく素直な気がするけど・・・・こんなフェイトちゃんもたまにはいいかも)
なんてちょっと不謹慎な事を考えた。慌てて頭を振り、誤魔化すようにフェイトへ尋ねる。
「ねぇ、フェイトちゃん。咽喉渇かない?」
「そうだね、少し乾いたかな」
「じゃあちょっと待っててね。」
そう言ってなのははリビングへと向かった。水分補給にってシャマルが置いていったスポーツドリンクを持ちフェイトのところへ戻る。
「ねぇ、なのは。仕事は?」
「今日はね、私とフェイトちゃんはお休み。はやてちゃんがしっかり休んで治せって」
そう言って笑った。
「そうか、じゃあ ちゃんと休んで、早く治さないとね」
そう言ったフェイトの表情は随分と穏やかになって、なのはもホッと胸を撫で下ろす。
「もう少し眠ってるといいよ、フェイトちゃん」
「・・・うん、そう・・・だね」
「ねぇ、なのは・・・・」
「ぅん?」
「手・・・・握っててくれる?」
「・・・・・いいよ」
おやすみ・・・・・そう小さく呟いて、フェイトは穏やかな寝息を立て始めた・・・・
★
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ごめんなさい、ヤマも落ちもこれといってありません(笑)。
単に弱っているフェイトちゃんが書きたかっただけです(爆)。
スポンサーサイト
テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック
- 小ネタ
-
-
| comment:0