好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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サルベージ :: 2013/09/13(Fri)

燃料の関係で、ドッグ入り待ちの娘が沢山なんです(´-ω-`;)ゞポリポリ



続きから、拍手文のサルベージです。







■  □  ■  □  ■


「フェイトちゃーん」
「なのは」


待ち合わせの場所にいたなのはが、そこに向かっていた私をいち早く見つけてくれて笑顔で手を振りながら私の名を呼んでいた。今日は2人が付き合い始めて、初めての、その・・・デート、だった。


「ごめん、待った?」
「ううん、私も今来たトコだから」
「・・・・・・」
「?、何?」


着いて早々黙り込んでしまった私を不思議そうな顔で見つめるなのは。いや、その・・・なんだか、これって


「いや、あの。何ていうか」
「うん?」
「こ・・恋人同士の会話みたいだなぁって、その・・・」
「ふぇ?・・・・ぷっ・・・ぁはははははは」
「な、なのはっ!。そこ、笑うトコじゃないよ!」
「だって・・・だって・・・・ぷっ、くっ・・・・」



言ってて何だか自分で恥かしくなってしまった。それを誤魔化すように頬をポリポリと掻きながらそっぽを向く。そんな私の言葉に一瞬驚いたような声を上げてから、なのはは思いっきり笑い出した。失礼だな・・・そんなに、笑う事・・・・・ないじゃないか。



「はぁ・・・・・もう。フェイトちゃん、勘弁して。出かける前から余計な体力使っちゃった」
「そんなの・・・笑い過ぎるなのはが悪いんじゃないか」
「にゃは、何そんなに拗ねてるの?」
「す、拗ねてなんか!・・・ない」
「・・・同じなんだよ?」
「え?何が?」
「私達、いつもと同じ」
「へ?そ・・・だっけ?」
「そうだよ。2人の想いが通じちゃうだけでいつもと同じ些細な事が違って見えちゃうんだね。ねぇ、気づいてる?」


今日の私の服、前のお出かけの時も着てたんだけどな。そう言ってなのはが微笑んだ。あれ?そうだっけ?でも言われて見れば・・・・あっ!、そっ、か。私あの日・・・。


確かに見覚えがあった。けど、いつもよりは少し露出度の高いその装いに、目のやり場に困ったんだ。見ないようにしながらも、どうしても視線はなのはの胸元にいってしまって・・・・って!まさか・・・


「まさか、私が見てたの・・・・気づいて、た?」
「そりゃあ、ねぇ?」
「ぅわぁ・・・」


ほんのり頬を赤らめながらなのはが言葉を濁す。そのなのはの仕草にすらドキドキしている自分がいて、もう何が何やら分からなくなっていた。


「そ、それよりも!早く行こっ。フェイトちゃん」
「あ、う、うん」


恥かしさに居た堪れなくなった私は思わず天を仰ぐ。そんな私の手をさっとなのはが取って、早く行こうと歩き出した。なのははドキドキしたりしないのかなぁ、とか思いながら視線を前に向けると時折、風のせいで舞い上がる栗色の髪の間から真っ赤になった耳が見え隠れしているのに気づく。


(なんだ、なのはも一緒なんだ)


そう思ったら、凄く嬉しくなった。


















「もう、フェイトちゃん。そんなに気にしないでよ」
「ぅう・・だけど・・・・」


目の前で情けなく肩を落とすフェイトちゃんに気が付かれないように1つ溜息を零す。


(調子に乗って余計な事まで言っちゃったかなぁ)


そんな気持ちもなくはないけど、でも・・・とも思う。ずっと我慢してたのはフェイトちゃんだけじゃないってちゃんと分かって欲しい。私、随分頑張ったんだよ。フェイトちゃんに私の事意識して欲しくて、自分の為だけじゃなかなか手を出さないような洋服だって着てみたり、彼がいた時だって実はフェイトちゃんといた時間の方が長かった位なんだもん。


『なのはってさ、楽しくなったり嬉しくなったりすると抱きついてきたりするよね?割とスキンシップ激しいんだ』


なんて。そんな事あるはずないでしょ!!フェイトちゃんだからだよ!。そうやって理由を言っとかないと、フェイトちゃんに触れられないじゃない・・・。でも、フェイトちゃんが「なのははスキンシップが激しい」って思ってくれてたお陰で、2人だけで遊びに出かけたりする時なんかは凄く幸せだった。どれだけくっついても、手をつないでも。笑って受け入れてくれたから。時々、フェイトちゃんが辛そうな顔をしたのには、ワザと気がつかない振りも、した・・・。うん、そこら辺については、ちょっと反省・・・かな。


まぁ、正直、フェイトちゃんの我慢強さと鈍感さには結局私の方が負けちゃって、何だかんだで私の方が告白・・・した事になっちゃうのかなぁ・・・・
















「楽しかったね。フェイトちゃん」
「うん、楽しかった」


気がついたらこれまでのなのはとのとお出掛けとそれ程変わらない1日を過ごしていた。だけど、単なる「お出掛け」が「デート」に名前が変わっただけで、ふいに触れる指先だったり、ふと絡む視線だったりに、ずっとドキドキしている自分がいた。


途中なのはに、本当は出かける度に自分の事を意識して欲しくで頑張ってたんだよって聞かされて、なのはから告げられる一つ一つに心当たりがありすぎて、情けないやら恥かしいやらで仕方なかったけど。











食事も終えて、家までの道のり。私達は自然に指を絡めながら手を繋ぐ。あんなに沢山話したのに、まだ全然足りなくて。知らない事も、知って欲しい事もまだ山ほどあった。だけど・・・。


目の前には三叉路。右へ行くとなのはのマンション。左へ行くと私のマンションがある。このまま分かれるのは何だか寂しくて。繋いだ手をじっと見つめていたら小さな声でなのはが私を呼んだ。


「フェイトちゃん・・・」
「うん」
「明日、また大学で、ね」
「うん」


それじゃあね。別れの言葉と共に離れていくなのはの手の指先を目が追っていた。絡んでいた指がゆっくりと解かれ離れていく。だけど、最後の指が完全に離れてしまう直前。思わず私はなのはの手をもう一度握り直していた。


「フェイトちゃん?」
「あ・・いや、その・・・・えっと・・・・あのね、なのは」
「ん?」
「えっと、あの・・・もし!・・・もし良かったら・・・なんだけど・・・」


引き止めた自分の行動に驚いて、それから慌ててその理由を探す。いや、理由なんて初めから一つしかない。なのにうまく言葉が出てこなくて、俯いてしまいそうになる。チラリとなのはを盗み見ると少しだけ困ったような顔をしていた。


あー、違う。なのはにそんな顔をさせたいんじゃないんだ。ただ、もう少し一緒に、いたいだけ。


「ご、ごめん。えっと、・・ちょっと待ってね?」


言いかけた言葉を一旦飲み込んで、私は大きく一つ深呼吸した。この間なのはに散々言われた。我慢しなくていいよ。お願いだから、ちゃんと私を見て・・・って。その気持ちに私は答えたい・・・・。



ホンの少し、勇気を分けて欲しくて握っていた手に力を込めた。


「あのね、なのは」
「うん」
「その・・・まだ・・・・なのは、と・・・い、一緒に、いたいなって・・・・・」
「ぇ?」
「あ、いや・・・そのね。へ、変なっ!い、意味じゃないんだ。ただ、その・・・・・っ!」


決心したのにいざ口に出そうとすると緊張しすぎて上手く言葉が続かない。ドクドクと脈打つ鼓動がしっかりしろと私に激を飛ばしているようにすら感じた。もう一度、そんな風に思っていたその時、トンッと胸に軽い衝撃が走る。なのはだと脳が理解したのとほぼ同時に小さく何かを呟かれた。うまく聞き取れなかった私は、聞き返そうとして下を向き、その肩が震えている事に気がついた。


(なのはも、もしかしたら私と同じなのかもしれない)


そう思ったら、急に気持ちが楽になった。そっと震える肩を抱く。僅かに硬直した体には気がつかない振りをして私は改めて素直な気持ちをなのはに告げた。


「まだ、なのはを帰したくないんだ。もう少し、一緒にいたい」
「・・・・・私も・・・」
「ん?」
「私もまだフェイトちゃんと一緒にいたい」


消え入りそうな声で、だけどはっきりとした口調だった。










ーーなのは・・・





ーん?





ーー好きだよ・・・





ーうん





ーー大好き・・・・





ーもう・・・知ってる








絡めた指先にホンのちょっと力をこめて。肩を寄せ合いながら二人は並んで帰路に着く。想いが通じたその先に、見えるものは二人の幸せな未来であって欲しいと願いながら。


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