好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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不味くて犬も食えませんって(笑) :: 2013/09/25(Wed)

ついったはネタの宝庫!!!!!!(笑)

いいよって言ってもらったので
調子に乗ったよシリーズ・・・何話目かもう知らない←



小ネタです。短いですよ。。。



■  □  ■  □  ■


9月下旬。
まだ寒いという程の季節ではないけれど、朝晩を半袖で過ごすのには流石に厳しくなってきた今日この頃。それでも日中は夏の名残りの日差しに辟易する事も多々あったりして、こういう寒暖の激しさに体調を崩す人が多い季節でもあると十二分に私は知っている訳で・・・。



「っしゅん・・・・」


今日2度目のくしゃみに私は意地を張っている場合ではないと、思わず鞄から携帯電話を取り出した。












時間を少し遡る・・・・



学校が終わり、下校途中。きっと二人きりでなければこんなに話がこじれる事もなかったのだろうけれど、今日に限ってそれを笑って冗談へと変換してくれる友人は、騎士達と共に任務中で。まぁまぁと宥めてくれる筈の友人達は揃ってお稽古事だとかで迎えに来た車の乗りこんで先に帰ってしまっていた。



お互い少しずつ意地になっていたのだと思う。たった一言「そうだね、気を付けるよ」と言っていれば済んだ事だ。だけど、積りに積もった想いはその一言を言の葉にはしてくれず、結果


「もういいよ」


呆れと諦めと。そんな気持ちのずしりと詰まった一言で2人の会話は途切れてしまった。


(なのはの意地っ張り)
(フェイトちゃんの分からず屋)


何を考え思っているのか、その顔を見れば分るほど近くにいると言うのに、たった一言の「ごめん」がどうしても言えなかった。




それでも別々に帰る選択肢はお互いなかったようで、無言のまま微妙な距離感を持ちつつ、それでも並んで歩く私達は、きっと


「何やの、また痴話喧嘩しとるんか?」
「犬も食わないってやつよね」
「2人とも、本当に仲良しさんだよね」


なんて、いつものみんなに言われるだけなんだ。








そんな事を考えながらとぼとぼと歩く道すがら、ぽつりと頬に冷たい物が落ちてきた。「え?」と思って見上げた空は、学校を出る時に見た澄んだ青空ではなくなっていて、いつの間に?と驚いてしまう程、厚い雲に覆われていた。


「雨・・・」
「え?わっ、ちょっ」


なのはが小さく「雨」と呟くのとほぼ同じタイミングで大粒の雨が降り出した。間の悪い事に今日は二人そろって折畳み傘も持っていない。とりあえず雨宿り出来る所を探して私は少し先にある電話ボックスを指さした。


「あそこ・・・」
「うん」


短く言葉を交わし兎に角そこまで走る。私が先についてドアを開けて、無意識になのはを先にその中に押し込んだ。ここまで距離にしてほんの数十メートル。けれど、一気に降り出した雨に敵うはずはなく、二人とも制服が肌に張り付いてしまう程度には濡れてしまっていた。


(すぐに止むかな・・・)


電話ボックスの中から空を見上げる。少し先の方の空には青空が広がっていたから、多分通り雨程度で済むだろうと少しほっとした時だった。



「くしゅん」
「え?」



隣にいたなのはがぐすっと鼻をすすっていた。すぐにタオルで拭かないと風邪をひいてしまう、とは思ったもののさっきまでの気まずい空気のせいでなかなかそれを行動に移せない。


(ごめんって・・・言わなきゃ)


心ではとっくに謝ってしまっているのに現実では上手く言葉が出てこない。気温が急激に下がってくる時間帯ではないけれど二人とも雨に濡れていたのだ。当然それが少しずつ体温を奪っている。


なのはの肩に手を掛けようとして躊躇う。まだ怒っているかな。気まずい・・・どうしよう。グルグルと思考は巡って結局何も出来ないまま時間だけが過ぎていく。だけど



「っしゅん」
「っ!」


なのはの2度目のくしゃみに、私の意地はあっさりと消え去っていった。














鞄から取り出した携帯で私はさっき確認した番号へと電話を掛ける。そん私の様子になのはは少しだけ訝しそうな顔をする。と、ここの電話が突然鳴りだした。



「・・・・どうしよ」


突然の事に不安げになのははそう口にする。私は携帯を耳から外さないまま「取ったら?」とそっけなく返す。そんな私に不満げな顔を見せながらも、なのはは言われた通りに受話器を上げそっとそれ耳に近づけた。










ふぅ・・・・と一つ深呼吸、それから





『・・・・ごめん』



えっ?と言う声と共にこちらに振り向くなのは。もう一度私は携帯越しに



『ごめん、ちょっと言い過ぎた』



そうやって苦笑う私に、



「私も・・・いいすぎちゃったね・・・・ごめんね、フェイトちゃん」



頬を掻くなのは。




暫く見詰め合って「ぷっ」と先に頬を緩めたのはなのはの方。そんな様子にホッと胸を胸を撫で下ろしもう一度ごめんと呟いた。






いつの間にか・・・・。





どちらからともなく寄り添い合って、離れていたはずの距離がゼロになっていた。





















気が付くとすっかりと雨は上がり、また空には澄んだ蒼が広がっていた。
























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  1. リリカル 短編
  2. | comment:0
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