好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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隙間産業を狙ってみる~部活動編~ :: 2013/11/02(Sat)

メジャーとかマイナーとかに関係なく、文章としてその部活
あんまり見ないんじゃない?な感じの所を、私の独断で選出(笑)

とはいっても、これわざわざこの部にしなくてもいいじゃん・・
なものも多々あるかも(´-ω-`;)ゞポリポリ


つまりは管理人の気の向くままって事です(笑)




って事で、今回は「バドミントン部」




ちなみに文中で言ってる内容は妄想からの産物と言う事をお忘れなく。
そんな事ないわぁ・・・って意見はあなたの心の中にしまって下さい(コラ)







□  ■  □  ■  □


ヒュッ!と空を切る音がしたかと思ったら、目の前で私の肩を掴んでいた男子生徒が呻き声を上げながらその場に蹲った。必死に背中に手を回すけれど、どうやら肝心のその場所までは左右どちらの手も届かないらしく、ただ身を捩るしかないその格好はなんとも不格好で



「大丈夫?」



見るに見かねて私がその場所を摩ってあげると彼は目に涙を浮かべたまま「わりぃ」と蚊の泣くような声で囁きホッと息を吐いた。

そんな私達の元に、然して慌てるでもなく一人の女子生徒が近づいて来る。ジャージ姿で手にはバドミントンのラケット。たった今飛んできたシャトルを拾い上げた彼女が間違いなくこの事態を引き起こした張本人なのだろうけれど・・・・。


「すみません、手元が狂いました」


殆ど感情の籠っていないその言葉を果たして謝罪と受け取っていいのかどうか・・・。しかもここはどう言い訳しようと部活動の練習をするような場所ではないのだ。彼も私と同じ事を思ったらしく、「ふざけんな!」と勢いよく立ち上がろうとして、動いた弾みで背中に走った痛みにまた眉を顰めていた。


「キャプテンが探しています」


そんな彼の事など最初から眼中にはなかったとでも言うように彼女は私だけを見てそう言った。



「はやてちゃん?」
「はい。それにみんなも」
「そっか」


よいしょ、と立ち上がる。しゃがんでいたせいでジャージに着いた土を手で払っているとその手首を彼女に掴まれた。行きますよ。と小さく呟く彼女に相変わらず笑顔はない。背後から怒りの治まらない様子の彼が「待てよ」叫ぶ。


私の手を掴んだまま歩きかけた彼女の足が止まりゆっくりと彼の方に振り向いた。その一見無表情に見える顔に、他人には分からない彼女の怒りを感じて・・・正直嬉しかった。


「たかがシャトルと甘く見ない方がいい」
「何?」
「当たり所が悪ければ怪我をするから。だから・・・・次は手加減しないし、絶対に外さない」


覚えておいて・・・冷たくそう言い放つ。一切表情を変えない彼女のその言葉に彼は一瞬たじろいだ。それを確認するともうここには用はないとばかりにさっさと歩き出す。もちろん私の手を掴んだまま。去り際彼にごめんね、と唇を動かしただけの謝罪を返したけれど、正直な話私ももう彼の事などどうでも良かった。















「フェイトちゃん・・・フェイトちゃん」


どれ位そうして歩いたのか。とりあえず私達以外誰も見当たらない場所まで来た所で私は私の手を引く彼女の名を呼んだ。


「・・・いい加減にして下さい・・・」
「え?」


私の呼びかけに彼女はようやく足を止めた。そのままこちらを振り向くことなく口を開く。


「どれだけ、わた・・みんなが心配したと思っているんですか?」
「あ・・ごめん」


「私が」と言いかけた言葉を敢えて訂正される。おまけにさっきまではがっちりと掴まれていた手首も今はもう解放されて・・・いや正確には一度離れかけたんだけど、離れる寸前でジャージの袖口だけちょこんと掴まれた。まるで何かと葛藤しているみたいに、眉間に皺まで寄せて。



「せめて持ち場を離れる時は誰かに一言告げてからにして下さい」
「ちょっとだけだって言うから。まさかあんなに時間がかかるなんて思わなかったんだもん」


とちょっと膨れてみせる。フェイトちゃんの眉間により一層深い皺が刻まれた。


「そうやってふわふわしてるから相手に付け込まれるんです」
「人を糸の切れた風船みたいに・・・」
「同じ様なものです。だからみんな心配するんです。糸の切れた風船は些細な事で割れちゃうんです。今だってなのはさん、あいつに・・・肩、掴まれて・・・」
「あー、あれは予想外だったねぇ。にゃははは」
「笑い事じゃないです!」



何かあったらどうするんですか?!。そう叱られた。うん・・・そうだよね。ごめん、ちょっとふざけ過ぎたね・・・でも



「フェイトちゃんが悪いんだよ?」
「なっ!!・・・どうしてそうなるんですか?」
「だって、はっきりしないじゃない」
「っ」
「フェイトちゃんさえはっきりしてくれたら、私ついてなんていかないよ?」


私がそう言った途端、フェイトちゃんは口を噤んだ。さっきまでの勢いなんて全くなくなってしまった。ホントにもう・・・もうちょっと頑張ってよ。



「言ったよね?私。フェイトちゃんの事好きだよって」
「でも、それは」
「フェイトちゃんに恋してるって・・・言ったよね?」
「なのは、さん・・・」
「フェイトちゃんは?フェイトちゃんの気持ちは?」
「・・・私、も・・・言いました。なのは、さんは・・・皆のなのはさん、だから・・・って」
「そう言う事が聞きたいんじゃないよ」



堂々巡り。



私が告白したあの日も同じ事を言ってた。私は、みんなから慕われてて、人気者だから、とか何とか。自分が独り占めしちゃダメなんだ、なんて事も言ってたっけ。


ふん、馬鹿らしい。こう言ったら身も蓋もないけど、言われなくても本当はフェイトちゃんの気持ち知ってるんだからね。でもフェイトちゃんってばこんな風だから。いつまでたっても「なのはさんを好きなみんな」の中から抜け出して来ないじゃない。







でも、気が付いている?。そう思っているはずのフェイトちゃんの小さな変化。離さなきゃいけないって思ってても、離れない。離せないジャージの袖口。




それはきっと・・・やっと芽生え始めた独占欲、なんじゃないの?。




はぁ、と一つ溜息をつく。今はきっとそれがフェイトちゃんの精一杯。こうなってもまだ離れる事のない指先にいつかきっと



「私のなのはだから」





そう言われる日が来る事を信じて。






「でも・・・」
「え?」
「ううん、何でもない。さ、戻るよ!」
「・・・・はい」




私、そんなに気は長くないからね?フェイトちゃん。













ぽんっとフェイトちゃんの背中を叩き走り出す。向こうの方では私達を見つけたはやてちゃんがこちらにむけて大きく手を振っていた。











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  2. | comment:0
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