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好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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隙間産業を狙ってみる・・・・久しぶり(笑) :: 2013/11/21(Thu)

こんにちは、こんばんは。

今月に入ってからの更新率の悪さに驚いた今日、そんな我が家に
度々足を運んでいただいて感謝の言葉しかありません。


実は明日、いいふーふの日なんですよね。だけど、イベントに乗っかるには
ネタがちょっとないかな・・・みたいな感じでして(笑)。
まぁ、明日になって何か浮かんだらその時はその時って事で(笑)


そんな感じじゃないだろうなってネタで馳せ参じました←


ものすっごい久しぶりに隙間産業を狙いました(笑)
この間のは部活動編。今回は職業編。

いつの間にかシリーズ化(私談)してしまってますが気にしないで下さい(笑)



それでは、個人タクシーの運転手にフェイトさんです。
問題ないですか?
大丈夫だよ、って人は続きから進んじゃって下さい。










■  □  ■  □  ■


深夜。

パーキングエリアに止められた一台の高級車。その車の運転席に座りジッと闇夜を見つめている女性は何かを待っているかのように携帯電話を見つめていた。車内の時計を見て、それから自分のしている腕時計を見て時間を確かめる。眉間に皺をよせ、はぁ、と吐いた深い溜息が予定の時間が既に過ぎている事を物語っていた。




と、その時。



マナーモードに設定されたままの携帯がその身体を震えさせた。




「はい・・・・・・了解。5分で着くから」



待ち人からの連絡に短く返事を返す。女性は自然と笑みを浮かべていた。




車にエンジンをかける。その車体の大きさからは想像も出来ない位にエンジン音のしない車。ハンドルを慣れた手つきで操作する。深夜のパーキングエリアから滑る様に車道に躍り出た車は静にかに闇に紛れていった。


















「君、この後暇?もう一軒付き合ってよ」
「ごめんなさい。私、そういうのはお断りしているので・・・」


席から立ち上がり、店長へと目配せする。カウンターの奥の方から一人出てくるのを確認して、私は隣に座っていたサラリーマンの男性にもう時間だからと告げた。私が立つのならと一緒に腰を上げた彼にアフターはしないのだと答えると途端に不機嫌になる。

いつもの事だけど、どうしてこう綺麗に「分かった、じゃあまた今度来た時に」とは言えないんだろう。その一言があれば私だって「次の機会」を待ってあげられるのに。


相手が私だからだって店の子達は言うけど、それも納得いかない。私よりも若くて可愛い子がこのお店にはたくさんいるもの。まぁ、そこら辺は、店長の・・・はやてちゃんの人を見る目の賜物なんだろうけど。


カウンターから出てきた黒服に後の事を頼んで私は奥のスタッフルームへと戻る。手早く帰り支度を済ませて外に出るとちょうどいいタイミングで私の前に一台の高級車が止まる。事前にはやてちゃんに頼んで手配してもらっていた個人タクシーだった。運転席のドアが開いて、中から女性が出てくる。私はそれを確認し少し笑みを零しながら、彼女が後部席のドアを開けてくれるのを待った。その時だった。



「ちょっと待てよ!」
「お客さん、困ります!!」


怒鳴り声に振り向くと店からさっきのサラリーマンが駆け出して来た。一目で酔っていると分かるような目つきをしていた。そしてその後ろからは黒服の子が。


「お高く止まりやがって。たかがホステスの癖に!!」


アフターを断った事が気に入らなかったらしい。そういえばこの人、結構偉い肩書を言っていたような気がするなぁ・・なんてぼんやりと考えていたら、その態度も癇に障ったのかますます怒り出してしまった。男の手が振り上げられる。後ろから走ってくる黒服はまだ彼の数歩後ろだった。



殴られる!!と思ったその時だった。すっ、と私の前に躍り出る運転手の彼女。その行動に驚いたのは正に私を殴ろうとしていた男で。既に振り下ろされていた手はもちろん止められる筈もなく、彼女が私の代わりに殴られる、と思われた次の瞬間



「え?・・・ぐ、ぐわぁっ!!」


何と苦痛の悲鳴を上げたのは彼女ではなくて、サラリーマンの男の方だった。





「乗ってください」
「・・・うん」


男の腕を難なくひねり上げ抑え込みながら彼女が静かに口を開く。それにしたがって既に開いていたドアから車内に身を滑らせると、それを待っていたかのようにしてドアが外から閉められた。


彼女に駆け寄る黒服、そしてはやてちゃん達スタッフ数人。警察に突き出すかどうかは店に任せるからと言い残し、彼女はさっさと男を引き渡した。








彼女が運転席に戻ってすぐ、車は音もなく動き出した。






「今日は・・・・」
「ん?」
「いえ、何も・・・・・着いたらお知らせしますから、少しお休みになっては?」
「・・・お願いしてもいいの?」
「お任せください」


彼女が何かを言いたそうに口を開くけれど、それ以上その事についての言葉を続ける事はなく、代わりに告げられた労いの言葉に従って私はシートに身を鎮めながら静かに目を閉じたのだった。









数十分後アパートに到着した私は、彼女に玄関先まで送ってもらって帰宅した。
























「ふぅ・・・」


部屋着に着替えてリビングに戻ってきたタイミングでインターホンが鳴った。私は嬉しさについ頬が緩むのを抑えきれないまま玄関へと駆け出す。インターホンは鳴らしたものの、鍵を自分で開けて入ってきた人へと、その勢いのまま飛びついた。



「ただ・・・・・・っと!」
「おかえりなさい。フェイトちゃん!」
「うん、ただいま。なのは・・・でもこれはちょっと危ないよ?」


危ないよ?と言う割に飛びついた私を動じることなく受け止めて笑顔さえ浮かべる彼女フェイトちゃん。そう、私をここまで送ってくれたタクシーの運転手の彼女だ。私達は所謂恋人同士、というやつで一緒に暮らしている。プライベートと仕事はきっちりと分ける彼女が私の事を心配しすぎて、個人タクシーなんて事を始めてもう大分たつ。だけど私以外のお客さんをその車に乗せることは殆どない。なら普通の送迎でいいんじゃない?と尋ねたのだが、それとはまた違うらしい。その辺のフェイトちゃんのこだわりには頭を捻ってしまうのだけどフェイトちゃんが楽しそうだからまぁいいかなって思ってしまう辺り、私もフェイトちゃんの事は言えないのかも知れない。



そんな私達、いつもならそのまま寝室に直行、なんだけど、でも今日は・・・


「フェイトちゃん、手、見せて」
「手?・・・手がどうかした?」
「・・・・」


不思議そうな顔をしながらも素直に両手を出してきたその手をギュッと掴み食い入るように全体を確かめる。掌、手の甲、指、爪。見つめて、触ってそれこそ穴が開くんじゃないかって言うくらい確かめて。


「うん、大丈夫だね」
「・・・もしかして、さっきの?」
「フェイトちゃん、無茶し過ぎなんだもん」


やっと安心した顔をする私にフェイトちゃんは、あんなので怪我なんてしないよ?と得意気に笑って見せた。


「だけど、もし刃物とか持ってたらどうするつもりだったの?」
「それでも、負けない」
「でも」
「心配しなくても大丈夫。なのはの目の前で、私が怪我をする事なんて絶対にないから」


そう言い切ってフェイトちゃんは私の頬に手を添えて、そっと親指を滑らせた。決して涙を流していた訳ではないけれど、フェイトちゃんにはもしかしたら見えていたのかもしれない。それは遠い昔の私の辛い記憶。だけど、それもフェイトちゃんがいてくれるからもう怖くはないのだけれど。






















帰宅して、なのはに抱きつかれて。案の定さっきの事を殊更に心配されたけれど、大丈夫だからと言い聞かせて数分後。






私は怒っていた。









「今回だけだよ?」
「そう言っておきながら次があるってのがはやてのやり方だよ!」


抗議してやる!。そう息巻いて携帯を手にする。慌てたなのはが私から携帯を奪い取り落ち着いてと再度口にした。


「なんでなのはが同伴しなきゃいけないのさ」
「だからね、はやてちゃんの大切なお客さんなんだって」
「なら、なのはじゃない誰かを同伴させればいい!」
「そうなんだけど、相手の人がね?私がいいって言ったらしくて」
「はぁ?!・・・・・どこの、誰?」
「えっと・・・その・・・」
「なのはを名指ししたって事は、前に会ってるって事だよね?」
「それは、そうなんだけど・・・お店で会ったって訳でも・・・」





事の起こりはなのはの明日の出勤時間を聞いた事だった。いつもの夕方出勤ではなくて、1時間程早く出るのだと言う。それなら私の仕事もそれに合わせるから、と言うと帰りだけでいいと、なのはが言い難そうに口にした。珍しいね、買い物?と尋ねた私から視線を外すなのはの態度を怪しいと思うのは当然の事で。問い詰めたらはやてに頼まれて同伴出勤だと言い出す始末。



お客と店の中以外では会わせない。そうはやてに約束させてなのはを店に置く事を許した。なのにこれはどういう事だ?私が怒るのも当然の結果だった。



「あのね、フェイトちゃん」
「何?」


なのはが悪い訳じゃないのは分かってる。悪いのは約束を破ってなのはに同伴を言いつけたはやてだ。分かっているのについ言葉に棘が混じる。


「怒らないで聞いて欲しいんだけど」
「・・・約束出来ない」


既に怒ってるんだから無理な相談だ。


「だったら怒っててもいいから何もしないって約束して?」
「・・・どういう事?」
「いいから、約束して?」
「・・・分かった」
「明日の、その・・・・相手、なんだけど」
「っ!」


米神あたりがピクリと震えた。私の様子を窺いながらなのはが言い難そうに口にしたその名は



「は?何で・・・・クロノ?」
「うん」


私の兄の名だった。


「ちょっ、何してるの?!フェイトちゃん!」
「クロノに会ってくる!」


行き成り車の鍵を持ち出した私をなのはが慌てて止める。


「何もしないでって言ったでしょ!」
「別に話をするだけだよ」
「なら今じゃなくてもいいでしょ?」
「こういうのは、早い方がいいんだ」
「こんな時間に迷惑だよ。クロノ君がじなくて、エィミーさんもいるでしょう?」
「っ!!」


兄嫁の名を出された私は言葉に詰まった。それに畳み掛けるようになのはが口した名に、結局私は折れるしかなかった。



要するに、はやての店の立ち上げにはクロノの尽力が陰ながらあったらしく(私には知らさせされてなかった)。今回はそのクロノが随分と世話になっている人物の為と言うのが一番の理由だったらしい。クロノもこちらの事情は嫌と言う程理解している。けれど、それを上回るほど大切な人なのだと言う言葉に、はやてもなのはも今回だけはと了承したのだと言う事の様だった。


「・・・・分かった」
「本当に?」
「うん」
「良かった」
「・・・・・クロノとは後で話す」
「だから、フェイトちゃん!」
「これはこれ、それはそれ、だからね」


私の目一杯の譲歩だった。ただし、エィミーにはこの後、メールを送っておく。その事でクロノに何かあってもそれはもう私の知った事ではない。だから、この話はもうここで終わりにして。




「ねぇ、なのは」
「ん?」
「明日の約束の時間までは一緒でいいんだよね?」
「うん、それはもちろん」
「なら、私お腹すいたんだけど?」
「あ、じゃあ今何か作るね?」
「そうじゃなくて」
「え?」


キッチンへと向かいそうななのはを引き留める。それはむしろ明日・・・と言うか目が覚めてからでいいんだ。今はもっと別の・・・・。



「一緒にお風呂、それからなのはの淹れてくれるコーヒーが飲みたい。その後は・・・」
「あ・・・にゃははは、うん。そうだね」



私の言葉に頬を赤らめたなのはが笑みを浮かべる。無駄に過ぎてしまった時間を取り戻すつもりで、私はなのはを抱き上げバスルームへと向かった。明日の約束の時間まで、誰にも邪魔されない、2人だけの時間を過ごすために・・・・。













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  1. リリカル パラレル
  2. | comment:0
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