好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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今日って約束の日だったの? :: 2013/12/02(Mon)

全く知らずに、けどそんな感じの文章を書いてたみたいです(笑)











□  ■  □  ■  □


ジリリリリリリリリ!


「はい、そこまで。後ろの席の子は答案用紙を集めてくれるかな」


テスト終了のベルの音と共に教室中が一斉にざわついた。歓喜に声を上げる者、後悔に肩を落とす者。それぞれ思いは違えど、とりあえず今は終えたばかりの大きな仕事にみんな安堵の表情を浮かべていた。


「・・・はい、これで最後です」
「うん、ありがとう」
「いえ・・・・・あ、先生」
「ん?」


最後の答案用紙の束を渡されて枚数を数える。人数分揃っている事を確認した私は教室を出ようとして一人の生徒に呼び止められた。落しましたよ。そう言って手渡された一枚のメモ用紙。折りたたまれていてすぐに中身は確認できなかったけれど、これは私が落としたものではない・・・・のだけれど。


「ん?・・・あぁ。ありがとう、高町さん」
「いえ・・・」


拾ってくれた生徒に礼を言ってそのメモ用紙を開く。書かれていた内容に目を通すとつい頬が緩んだ。再びメモを畳んだ私はもう一度その生徒に礼を言って今度こそ教室を後にした。彼女が何かを言いたげだった事には、あえて気が付かない振りをして。








『目標達成だよ。約束忘れないでね』


真っ直ぐ職員室には行かず、準備室へと戻った私はデスクに答案用紙を放り出すようにして置くと、先程確認したメモ用紙をもう一度開いた。彼女らしい丁寧な筆跡で書かれた短い文面。こんな風にしなくてもメールで送ってくればその方が簡単なものを、あえて彼女は文字にした。

はやる気持ちを抑えきれなかったのか、一刻も早くあの場で返事が欲しかったのか。多分そのどちらもなのだろうけれど、分かっていて何も反応せずに私は戻ってきた。今頃彼女は携帯を見つめながら返事が届くのを今か今かと待っているのだろうとその様子を想像するだけで頬が緩む。


「何て、返そうかな・・」


そして鞄から取り出した携帯を手に、彼女が一番喜ぶであろう返事を考える私の顔もまたきっと締りの無いものだったに違いはなかった。















「フェイトちゃん!」

私を見つけた彼女がこちらに向かって大きく手を振っている。今日が嬉しくて仕方ないといった感情を全身で表してくれている彼女に思わず笑みが頬に漏れる。


「なのは・・・待った?」
「ううん、そうでもないよ。ちょっと電車が遅れたから」
「そっか」

学校がある区域から2駅ほど離れた町。ここから更に30分程車で走った場所に私の借りるマンションがあった。テストが終わったあの日、拾ったといって私にメモを手渡してくれた生徒、彼女は実は私の恋人だった。学校でこの事を知るのは限られたごくごく一部の人だけ。悪友で同僚の教師となのはが誰よりも信頼している親友達。教師と言うだけでも恋人の存在には保護者達は敏感に反応するのに、その教師がよりにもよって同じ学校の生徒に手をつけたと知れては大問題だ。私はおろか、なのはも処分の対象となってしまうだろう。


2人で会う時は細心の注意を払いながら私のマンションで過ごすというのがなのはとのデートの定番になってしまっていた。それでも私達は満足している。何よりも私達の家族が2人の事を心の底から祝福してくれていたから。ただし、なのはとは卒業するまでは大人の関係にはならない、という誓約付きではあるのだけれど。それもまぁあと半年程だし。私が我慢すればいいだけの事なので問題はない・・・・。うん・・・全く、ない。


それはさておき・・・


「なのは、ちょっと薄着過ぎない?」
「え?そうかな」
「スカート、丈短すぎるし・・・」
「これは普通でしょう?」
「おまけに生足・・・・」
「でもブーツだから暖かいんだよ?」
「上着も。コート、なんで脱いでるの?」
「だって電車の中暖房効き過ぎて暑かったんだもん。フェイトちゃんちに行くのは車だからもっと寒くないし・・・」
「そうかも知れないけど・・・」
「分かってないなぁ、フェイトちゃんは」
「何が?」
「わざと、コートは脱いだまま来たんだよ?」
「どうして?」
「だって・・・・ほら!・・・こうすれば」
「っ・・・・なのは」
「にゃははは」


暖かい・・・そう言ってなのは私の腕に自分の腕を絡めて体をピタリとくっつけた。確かに、ぶ厚いコートを着ていればなのはの体温をこれ以上鮮明に感じられる事はなかっただろうけれど。でもこれはこれで・・・・。


「・・・なのは」
「ほらこうしてれば、暖かいでしょ」
「まぁ、ね・・・」


なのはの言うように確かに暖かい。それは間違いない・・・けど、これ以上は、ダメだ。


「とりあえず車に急ごう。ここだと目立ちすぎるから」


最もそうな理由を上げてなのはが絡めた腕を解く。なのはは不満の声を上げるけど、それに構ってなどいられない。腕に当たる柔らかな感触が桃子さん達を裏切る事になりそうでとても危険だった。


(まさかとは思うけど、なのは知っててやってるのかな?)


そんな疑惑が頭に浮かぶけれど今は意識を運転する事に集中して。私は慎重に車を家に向かって走らせた。

















自宅マンション、地下駐車場。

ここならもう誰も私達の普段の関係を知る人はいない。案の定、車から降りたなのははまた私に腕を絡めて体をくっつけて、これでもかと胸を押し付けてくる。これはもう確信犯としか言いようがなくて。


「なのは」
「何?」
「わざとやってるでしょ」
「だから、最初に言ったでしょ?」
「そうじゃなくて」
「違うの?」
「胸・・・当たってる、って言うか、当ててるよね?」
「えー、何それー!」
「全く・・・わざとらしすぎ」


エレベーターに乗り込み7階のボタンを押す。ドアが閉じエレベーター動き出すと私はなのはを壁に押し付けた。


「それ以上馬鹿なことしてると、我慢が出来なくなるよ」
「しなくてもいいんじゃない?」
「いいわけないでしょ」
「どうして?」
「約束したもの」
「私が話さなかったら誰にもばれないよ?」
「ばれなきゃいいっていう問題じゃないよ」
「・・・どうしても?」
「どうしても」
「私の事好きにしていいんだよ?」
「だから、そういう事言わないの」
「もう・・・真面目すぎるよ、フェイトちゃん」
「真面目とか、不真面目とか、そういうことじゃなくて」
「・・・・・だって」
「だって?」


私から目を逸らしなのはは俯いたまま黙り込んでしまった。何となく理由は想像がつくけど、こればかりは信じてもらうしかない。私はなのはを抱き寄せ俯いた顔を上向かせると、冷たくなっていた唇にそっと触れるだけのキスをした。


「なのは。私はなのはの事が好きだよ・・・なのはは?」
「私も、好き」
「誰よりも大切にしたいと思ってる」
「私も」
「ずっとずっと一緒にいたいって思ってる」
「・・・・・うん、私も」
「こうして私が抱きしめたいって思うのはなのはだけ」
「・・・・」
「こうして・・・・キスしたいって思うのもなのはだけだ」



「誰に何を言われたかは知らないけど」
「っ・・・フェイトちゃん」
「私の全てはなのはのものだから。その事忘れないで?」
「フェイトちゃん・・・・」
「もちろん、なのはの全ては私のものだから。それも忘れないで」


クスリとおどけた笑みを零し、最後にもう一度なのはにキスをする。私を見上げるなのはの瞳は少しだけ潤んでいたけれど、泣いてはいなかった。


「なのは」
「ん?」
「なのはにも約束するよ」
「何を」
「・・・・・」
「なっ!・・・・それホント?」
「もちろん」
「じゃあ・・・・その時に・・・って事で」
「って事でね」


耳元で交わした約束に、薄っすらと頬を朱に染めたなのはは嬉しそうに微笑んでいた。













『卒業式が終わったら、なのはの全部を私に下さい』
















多分誰かが、好きならエッチしないはずなんてないよ、とか何とか言ったんじゃないかな(笑)




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  1. リリカル パラレル
  2. | comment:0
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