好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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それはきっと魔法の言葉 :: 2013/12/09(Mon)

12月に入ったばかりだと思っていたら、もう1/3が過ぎようとしている(汗)
ほんとに早いですよねぇ・・・・。


さてと、久しぶりにモデルさんのフェイトちゃんを
書いてみました。とはいってもモデルの仕事はしてませんが(笑)


ま、とりあえずは続きに・・・・






■  □  ■  □  ■


 「来週最終回なんだっけ?そのドラマ」


ソファを背もたれにぼんやりとテレビを見ていたら、お風呂から上がったばかりのフェイトちゃんが濡れた髪をタオルでワシャワシャと拭きながら近づいてくる。


「へぇ・・そうなの?」
「そうなの?って・・なのは毎週見てるでしょ、そのドラマ」
「見てるには見てるけど別にドラマそのものに興味があるわけじゃないし・・・」


なんて、このドラマを好きな誰かが聞いたら叱られそうだけど、こればかりは仕方がない。だって本当にこのドラマには興味なんてないんだもの。私が見たかったのはもっと違うもので・・・。


「ねぇ、知ってる?」
「何?」
「このドラマ。最初に予定されてた話数より短くなったんだって」
「そうなの?」
「うん。製作サイドで狙っていた数字に追いついてないらしいよ。クロノが言ってた」
「ふ~ん・・・・」



そうなんだ・・・。って事は。



「安心した?なのは」
「な、何の事?」


フェイトちゃんにたった今私が思っていた事を言い当てられてドキリとした。



「だってこのドラマの時間帯だけだもの。あのCMが流れるの」
「っ・・気がついてたんだ」
「当然」


意地悪くニヤつくフェイトちゃんを軽く睨む。そう、私が大して興味もないドラマを見ているのは、このドラマの提供になっている化粧品メーカーのCMを見るためだけ。どの時間に入るのか分からないから見逃さないためにはこの時間帯はテレビの前にいるしかなかったからだ。



「でもちょっと複雑」
「そう?」
「うん、だって初めてのCMだったんだもん、フェイトちゃんの」
「まぁ、そうだけど」
「この時のフェイトちゃん凄く綺麗だった」
「そりゃあ、相手が相手だし?他に目を向けさせたくなかったから頑張ったもの、私」
「え?そうだったの?全然気がつかな、あ」


話をしているうちにドラマはCMへと切り替わる。そしてそれは私が待っていた化粧品メーカーのCMで。画面には女性が2人。一人はフェイトちゃんでもう一人はこちらに背を向けているから顔は分からない。フェイトちゃんがモデルだから同じモデルの誰かだろうとか、新人の女優じゃないかとか色々と噂は流れていたけれど、詳細は一切発表されてはいなかった。そんな2人がルージュを塗りあっているそれ程珍しくもないCMなのだが、一つ大きく趣向が違うのは・・・





『・・・・あなたのキスに溺れましょう』




そんなナレーションの後に流れるのは、画面の中の2人がとても情熱的なキスをしているシーン・・・・。そう、フェイトちゃんはCMで相手の女性とキスをするのだ。






「何ていうか、フェイトちゃんがキスしてるのを全国の人に見られてるって言うのが凄くいやなんだけど・・・」
「けど?」
「こんなに綺麗に撮ってもらって嬉しかったって言うのも正直な気持ちで・・・」
「ぁ、そう言えば、クロノの奴が言ってた」
「何を?」
「これを撮影した監督が、またなのはと私を一緒に撮影したいって言ってるって」


それは断って。至極真面目な顔でフェイトちゃんに即答する。もちろん断ったよ。くすくすと笑いながらフェイトちゃんが当たり前でしょう?と答えた。


そう、このCM。フェイトちゃんがキスしていた相手は、同じモデルさんでもなければ売り出し中の女優さんでもない。何を隠そう、私、高町なのはな訳でして・・・・。



「あんなにたくさんの人の前でキスする事になるなんて思ってもみなかった」
「なのは、物凄く緊張してたね」
「当たり前でしょう!だってCMだよ?テレビに映るんだよ?」
「まぁ、ね・・ホント言うと私も凄く緊張した」
「うそ」
「ほんと。あと失敗したなぁって思った」
「あぁ私、やっぱり駄目だった?」


演技なんてした事のないから。そう私が言うと、そうじゃなくてね。とフェイトちゃんが苦笑う。


「みんなのなのはをみる目がね」
「目?」
「そう。なのはは気がつかなかったみたいだけど。撮影中にね、緊張が解れてきたせいか凄くなのはの表情が良くなった瞬間があったんだけど」
「うん」
「みんながなのはを見るんだ」
「だって撮影してるんだからそれが当たり前なんじゃないの?」
「そう言うんじゃなくて・・何ていうか魅せられるって感じかな」
「それはないよ」


ないないと顔の前で手を振ると、なのはは分かってない、とフェイトちゃんに深々とため息を吐かれた。


「なのはは自分の持つ魅力にそろそろ気がつくべきだと思うよ」
「ないよ、そんなの」
「あるんだって。物凄く人を惹きつけるものが」
「・・・ん~・・・でも、もし」
「ん?」
「もし・・・そうだったとしたら」
「うん」
「それはフェイトちゃんにも責任はあるんだと思うんだけど」


私?何で?・・・ってその理由に全く気がついていない様子のフェイトちゃん。なんで忘れちゃうかなぁ、ホント。フェイトちゃんが言ってくれた言葉の一つ一つに、私がどれだけ安心したか。もし私の表情が良くなったというのならそれは。


「フェイトちゃんが言ったんだもの」
「私?・・・何か言ったっけ?」
「もう・・・・何で忘れるかなぁ・・・あのね・・・私は、フェイトちゃんだけを見てればいいって、そう言ったの」
「・・・あぁ・・・」
「私以外誰もいない。誰の声も聞こえない。ここにいるのは私となのはだけ。だからなのはは私だけを見ていればいいって。だから私・・・」
「落ち着いた?」
「凄く」


フェイトちゃんの私を見る真っ直ぐな目に惹きつけられた。私の唇にフェイトちゃんの指先が触れて、それを追うようにルージュが引かれ、すぐ目の前にあったフェイトちゃんの唇に引き寄せられるようにして私は自分から唇を重ねていった。間違いなくあの瞬間の私にはフェイトちゃんしか見えてはいなかった。

カットがかかった瞬間、ハッと我に返って。物凄く今更な緊張感が戻って来てしまって足の震えが止まらなかった時は焦ったけど、フェイトちゃんが傍でさりげなく支えていてくれたから何とか無事に撮影を終わらせられた。


朝から晩まで動きっぱなしのスタッフさんと、打ち合わせに余念がなかったフェイトちゃん。そんな撮影の裏側をも体験させてもらえた貴重な一日だったと思うけど、ああいうのはもう勘弁してほしいと心の底から思った一日だった。
























そしてドラマが最終回を迎えた数日後・・・。



「・・・・なのは」
「ん?」
「また見てるの?それ」
「だって好きなんだもん。いいでしょうう?別に」
「いいでしょう、って・・・・」


何だか機嫌の悪いフェイトちゃん。私が録画してあったあのCMを見ている事が気に入らないらしく、テレビと私の間に立って邪魔し始めた。


「見えないよ、フェイトちゃん」
「見えてるでしょう?」
「見えてないよ。そこ立たないで」
「やだ」
「ちょっ!!ん、ンっ!?・・・・」
「・・・・・」


ズンッと顔を近づけたかと思ったらいきなり両手で頬を挟まれてそのままキスされた。触れただけですぐに離れはしたけれど相変わらず眉間に皺を寄せたまま。


「目の前に本人がいるんだから別にCM見なくたっていいじゃない」
「え?・・・・フェイトちゃん?」
「何?」

思わずニヤつかずにはいられなかった。

「もしかして・・・・」
「だから何!」
「あれに、妬いてる・・・とか」


あれ、と指さしたその先には。フェイトちゃんと私がキスしているちょうどいい場面で。


「ぱっ!!自分に妬くわけないでしょう?あれだって私だし」
「にゃは、フェイトちゃーん、顔赤くなってきてるよ」
「うるさいな、そんな訳ないでしょう」
「にゃははは。フェイトちゃん可愛い~」
「・・・・なのは」
「は・・・は、は?」


ちょっと調子に乗りすぎたかもしれない。いや、こんなフェイトちゃんってなかなかに珍しかったものだからつい・・・・。


ガシリと頬を両手で挟まれた。その力はさっきの比ではなくて。うーうー唸りながら離そうとしたけどフェイトちゃんは全く力を抜く気配はない。ずいっとフェイトちゃんの顔が近づく。


「言ったよね?なのは」
「な・・・なに、を・・かな?」
「他は見なくていいって」
「っ」
「目の前にいるのは誰?」
「・・・ふぇ、ふぇいと、ちゃん・・・」
「私は、なのはの何?」
「私の・・・・」
「なのはの?」
「こい、びと」
「・・・なのはとキスするのは誰?」
「フェイトちゃん・・・」
「私とキスするのは、誰?」
「私、だけ・・・・フェイトちゃん・・・・」
「なのは」


まるで魔法だって思った。赤い瞳はさらに濃く赤く揺らめいていて、見つめられると吸い込まれるようだった。その言葉に、その瞳に、誘われるようにフェイトちゃんの首に腕を巻き付ける。ゆっくりとしか近づいてこないフェイトちゃんがもどかしくて、私は自分から近づく。不意に聞こえた何度も耳にしたあのフレーズに、ほんの少しフェイトちゃんが笑ったような気がした・・・・。

















限定的なCMと思っていただけたら幸いです(笑)。
そのメーカーの宣伝部の偉いさんがフェイトさんの大ファンで
なんとしてもこのCMキャラとして出演して欲しいと依頼が
あった事にして下さい。コンテは最初からこんなんでしたが
相手はなのはじゃないとダメだとごねたのはフェイトさん。

フェイトさんが出演してくれるのならそれで構わないと折れたのは
メーカー側。そのCM見たさにドラマの視聴率も上がると目算
したのはいいけれど、ドラマの出来が悪すぎた・・みたいな(笑)。

実際のところは知ったこっちゃないです。
結局のところ捏造ですんで(笑)




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  1. 恋人は・・・・・・シリーズ
  2. | comment:0
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