好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. スポンサー広告

後悔先にたたず・・・・ :: 2011/03/04(Fri)

若い2人だから、きっとこんな衝突もあったんじゃないかな。
もちろん甘甘な二人は大歓迎なんですけどね。


失敗を繰り返して、人は成長していくんだよ。。。。きっと



そんな感じのSSです。それでもいいよって方は続きからどうぞ。





中学を卒業してすぐ、私となのははミッドチルダに移り住んだ。何もかもが新鮮で楽しいものだった。もちろん仕事や訓練はこれまで以上に厳しくなったけど、家に帰ればなのはがいると言う安心感で、何でも出来ると錯覚を起こしてしまっていたんだ。



だから、自分の限界が分からなかった。













「なのは、行ってきます」
「うん、気をつけて、行ってらっしゃい」

いつものように玄関で軽く唇を触れ合わせ、少し照れながらお互い見つめ合う。

「ちょっと長いけど、極秘任務じゃないから、時間ができたら通信するね。あとメールも」
「うん、私もそうするね」


じゃあ、いってらっしゃい。うん行ってくるね。それは、いつもの光景、いつもの会話。何も変わらない、いつもの風景だった。
予想外だったのは、捜査が難航して任務期間が延びていたという事だけ。


当初の任務の予定は3週間。それが伸びて1ヶ月になっていた。とくにこの1週間は捜査が行き詰まり、身動きがとれない状態だった。何の情報も得られないまま動くのは、単に疲労を重ねるだけだったのだが、自分だけが動かないというわけにもいかず疲れた身体に鞭打って連日捜査に当たっていた。


夜、一人私室でぼんやりとしていたら、なのはから通信が入った。正直、なにか気分を変えたいと思っていた所だったし、その相手がなのはなら大歓迎だったので、私はそれに飛びついた。

今思うと、迂闊な行動だったんだ。ここ数日の疲労具合を自分ではごまかせていると思っていたんだから。



「久し振り、フェイトちゃん」
「うん、なのは。久しぶりだね」
「・・・・ちょっと疲れてる?」
「ちょっとね。だけど大丈夫」

そう言って笑った。最近のなのはとの恒例のあいさつだった。だけど、この日はちょっと違っていたんだ。実際なのはと話していたのは10分ほどだ。決して長くない。いやむしろ短いほうだ。


なのに、なのはからかけられる

「ちゃんと休んでる?」
「無理しちゃだめだよ」
「ご飯、しっかり食べてる?」
「しっかり睡眠はとらないとだめだよ」


こんな気遣いの言葉がやけに耳障りに聞こえたんだ。こんなの通信の度に言われていたし、今だけの事じゃない。ある意味、それだけ前科があったという事だ。なのにこの日はそうじゃなかった。



何度目かの「無理しちゃだめだよ」という言葉で私の中の何かが切れた。


「そんなの無理、だ・・・よ」

俯いたまま話す。

「えっ?」

なのはが驚いてる。

あっ、ごめん。なんでもないんだ・・・・いつもならすぐにそう言って誤魔化したと思う。けれど私は止まれなかった。



「みんな、寝ないで頑張ってるんだ。私だけ、休んでなんていられないよ。なのはみたいにちゃんと家に帰って休める訳じゃないんだ。捜査だって続いてる。少しくらい無理しなきゃいけない時だってあるんだ!」


八つ当たりだって分かってた。なのはは悪くない。悪いのは精神的に余裕がなくなるほど疲れていたのに、それに気が付いていなかった自分自身だ。頭では理解していたのに口からでる言葉は止まらなかった。なのはが何か言ってるけど、それすらも無視して私は話し続けた。


「なのはには、執務官の大変さが分からないんだ。捜査だって簡単に終わるものばかりじゃない。なのはには・・・・・・っ」


そこまで言って息をのんだ。なのはが泣いてる。一瞬で頭に上った血が引いていく。なのはは慌てて涙を拭っていた。


(私は、今何を言った?・・・・なのは)


「あっ、ごめ「ごめんね、フェイトちゃん」

私が謝罪の言葉を言うより早くなのはに謝られた。

(違う、悪いのは私だ)

そう分かっていたのに、言葉が出なかった。

「そう、だよね。私、フェイトちゃんのお仕事の大変さ、分かったつもりでいただけなんだね。ごめんね、フェイトちゃん。今日はもう切るね。無理し・・・・じゃあ、おやすみなさい。」


プチン


いつものように「無理しないで」と言いかけた言葉を呑み込んでなのはは通信を切った。


私は・・・何を・・・・


何も映らなくなったモニターを見て一人呆然とした。言ってしまった言葉、態度。その全てを後悔した。

だから私はそれからの外部からの通信は全て絶ったんだ。




それが、こんな事になってたなんて・・・・












今、私の目の前には、ベッドで眠るなのはがいた。

「なのは・・・・・」






なのはを一方的に責めてしまった日から2日後。事態は思わぬ所から進展しあれ程難航していた捜査が一気に解決へと向かった。先輩執務官に言わせれば、よくある事だという。私は自分の不甲斐なさを酷く痛感した。そしてなのはに申し訳なくて仕方なかった。


そんな思いのまま、ミッドについてすぐにクロノに捕まった。有無を言わせずとにかく病院へ行けといわれて、ここまで来た。私がやって来る事を予め言われていたのか、すぐにこのなのはのいる病室につれてこられた。

全く自体を把握できずに、ただ横たわるなのはを呆然と見下ろしていた。





そっと病室のドアが開き、はやてとシャマルが現れた。

「フェイトちゃん、ちょお、ええかな?」

なのはちゃんの病状説明するから・・・・そういわれて私は2人と一緒に病室を出た。



「フェイトちゃん、ごめん」

いきなりはやてに頭を下げられた。

「えっ?」

何の事か分からずに戸惑っていると

「今回、私となのはちゃん、一緒の仕事やったんよ。私が一緒におったのにフォローが間に合わんかった」

そう言って唇を噛んだ。

「久し振りに一緒の仕事で、ちょお油断しとった。今思えば、なのはちゃん、いつもと様子が違うてたんに・・・・」



なのはとはやての今回の任務は、郊外で発見されたロストロギアの破壊。ただし、そのロストロギアは誰かに持ち出されたものなので、持ち出した人物の捕獲もあわせて行う予定だった。

犯人の確保はそれ程難しいものではなかったのだが、確保の際の僅かな衝撃でロストロギアが暴発してしまった。そして運悪くその一番近くにいたのがなのはだったと言う。

すぐにレイジングハートがシールドを張ったのだが、あまりにも近距離だったため、そのシールドは僅かに衝撃を抑えるだけであっけなく砕け散ってしまった。そして、勢いのままになのはは吹き飛ばされた。


「なのはちゃん、意識をなくす前にな、フェイトちゃんには知らせないで欲しいって言ったんよ。今、大変な時だから言うて。」


そう言って一旦言葉を切る。


「けど、状況が状況やから一応、フェイトちゃんにすぐに連絡したんやけど・・・繋がらんかった」


なのはちゃんと何かあったん?問い詰めるのではなく、ただそう聞かれた。けれど、私はそれに答えられなかった。

黙り込む私を見てはやては静かに話を続けた。

「命には別状ないって分かったから、その後はなのはちゃんに言われたように連絡はせんかった。その代わりクロノ君に事情を説明して、フェイトちゃんが戻ったらすぐに病院に来るようにって伝言を頼んだんよ」
「そっ・・・・か」
「フェイトちゃん、堪忍。なのはちゃんの近くにおったんに、みすみすこんな怪我させてしもうて」


そう言ってまた頭を下げようとするから、私は慌ててそれを遮った。

「はやて、やめて。これは事故だよ。不幸な事故。はやてにも、もちろんなのはにも、誰にも責任はないよ」




そうだ、責任があるとすれじ、それは全部、私なんだ・・・・









まだ捜査が残っていると言うはやてを送り出して、私はなのはの病室に戻った。




眠り続けるなのはの腕には、まだ点滴が打たれていた。頭と袖口から見える包帯が痛々しい。


あの時の光景がフラッシュバックする。

体中に包帯をまかれ、酸素マスクをつけ、身動き一つしないなのは。このまま永遠に目覚めないのではないかとすら思った。もう二度とこんな事がないようにしよう、あの時なのはと誓ったのに・・・・


こうなってしまったのは全部私のせいだ。あの日、心に余裕のなくなった自分は、なのはに酷い事を言って傷つけた。けど、なのははそれを自分の配慮のなさのせいだと思い込んだのだろう。そして、眠れない夜を過ごした。



そっとなのはに近づき、その手を握ろうとして・・・出来なかった。私はこの手に触れてもいいのだろうか?。このままなのはの傍にいたら、いつかまた同じ事が起こるのではないだろうか。


そんな闇に心が支配されそうになった時に、なのはの指がピクリと動いた。私はたった今考えていた事を忘れて、その手を握った。


「なのは!なのは、私だよ。フェイトだよ。お願いなのは。目を開けて」


必死に言葉をかける。その間もずっとなのはの手を握ったまま。何度も何度もその名を呼んだ。


暫くそうしていたら、ゆっくりと手を握り返された。それからゆっくりと持ち上がる瞼。確かに目が合ったと思った次の瞬間、私の目から零れ落ちる涙のせいで、なのはが霞んで見えた。


「な・・・のは」
「うん・・・・」
「うっ、・・・・ごめ、ごめん。なのは。ごめんなさい」

なのはは、そういい続ける私の頬に触れ、涙を拭ってくれて

「おかえりなさい。フェイトちゃん」

そういって微笑んでくれた。

「・・・・なのはも、おかえり・・・・・」
「う、ん・・・ごめんね。心配かけて」



ごめん。

うん、私もごめん。

ホントに、ごめんね


何度も何度も2人で泣きながらお互いに謝り続けた。


そして私たちは、今度こそ本当に同じ過ちは繰り返さないと誓ったのだった。












ここまで読んでいただいてありがとうございます。
まだまだ若い2人だからね、本格的に仕事に打ち込むようになって
ぶつかる壁もあったと思うんだよね。それでこの結果でした(^^;ゞ。

なんとな~く、終わっちゃって申し訳ない(笑)です。



下の方にちょっとしたおまけ 置いときます。




















おまけ




機動六課へ出向直前の2人。



「って、あの時約束したよね?」

どうしてこう何回も何回も同じ事、言わせるのかな?フェイトちゃん。



今、私の目の前には、腰に手を当て、仁王立ちしたなのはがいた。今回の捜査で、また食事を抜いて、寝てなくて、貧血で倒れたのだった。

(けど、シャーリーもなのはに知らせなくたっていいのに・・・・)

「シャーリーの事怒っちゃダメだからね」

(うわっ、ばれてるっ)

「ばれて怒られるのがイヤだったら、ちゃんと約束は守って!」

「・・・・・・はぃ。」

「聞こえないよ、フェイトちゃん!」

「はいっ」




あの事故以来、私は自分の限界は過信しなくなった・・・・・・はず。なのに、どうしてこうなっちゃうのかな。

チラリとなのはをみると、わかった?って目が吊り上ってて怖いよ。なのは。



うん、今度こそ。本当に反省してます・・・・・・。











スポンサーサイト

テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

  1. リリカル 短編
  2. | comment:0
<<一緒にいられる幸せ | top | ひなまつり>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。