好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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始まりのお話 :: 2014/02/22(Sat)

文章を書き始めてから4年目になってようやく
ウチのなのはさんとフェイトさんはこんな感じなんだよ
と言えるものが書けた様な気がします。


たくさんいちゃつかせたし、やることやってましたけど
これからは今日の文章が軸になるんじゃないかなって
感じてますwww。

もちろん、それとは違った視点(パラレル、パロディ)も
書きますけどね(笑)


今日はにゃんにゃんにゃんの日らしいんですけど
それらしい表記はちょびっとです(笑)。

お付き合いいただける方は続きからどうぞ・・・








■  □  ■  □  ■


地球で過ごす最後の夏に、私はずっと胸に秘めていた想いをなのはに告白した。


「なのは・・・私はなのはの事が・・・好き、なんだ」


夏の澄んだ青空を思わせる君の瞳が数度瞬き、そして涙に滲んでいく。


「遅いよ・・フェイトちゃん」

小さく震える君の声。

「うん、ごめんね・・・なのは」

君に嫌われてしまったら、と思うと怖くて言えなかった。だけど、それ以上に君を誰かにとられてしまう事の方が耐えられないとやっと気が付いたから。


だから。


「高町なのはさん。私とお付き合いしてください」


太陽がとても眩しくて、辺りでは煩いくらい蝉が鳴いていた。こめかみを伝った汗が頬を流れ顎から零れ落ちる。


とんっ、と胸に僅かな衝撃。


「え、っと・・なの、は?」


胸に飛び込んできたのは君で。突然の事に少し驚いていると胸元から顔を押し付けているせいか、少しくぐもった君の声が聞えた。小さいけれどはっきりと聞えたその言葉に、今度は私の瞳から涙が零れた。


「これからもよろしくね、なのは」
「うん、これからもずっと、ね」


私を見上げたなのはは泣き笑いの顔で。私よりも少しだけ背の低いなのはの肩を初めてギュッと抱きしめた。









指を絡めて繋ぎ、歩く先に見える銀杏並木。いつもと同じその景色が今年は何だか違って見える。親友に話すと呆れられるその理由に、けれど私の心は躍っていた。隣を歩くのは愛しい君で。繋いだ掌の暖かさに安心する。


「綺麗だね」
「うん、綺麗だね」
「・・・本当に、綺麗だ」
「・・・・・」


上を向いていたはずの私の視線がいつの間にか隣に移った事に気が付いた君はほんのりと頬を染めて、ちゃんと銀杏を見てる?なんて尋ねてくるけれど、どこを見ていたかなんて知ってるくせに。くすりと笑みを零し「ちゃんと見てる。凄く綺麗だ」とその耳元で囁くと


「~~~フェイトちゃんのばかっ!」
「っ!!」


思いの外大きな声で真っ赤な顔をした君に叱られた。でも首筋まで真っ赤にしたその様子に、


「なのは、可愛い」


自覚なしに本心がぽろりと口から飛び出して、ポカポカと頭を叩かれた。無意識って怖いんだなって、初めてはやて達の言ってた意味に気が付いた。










海鳴で迎える最後のクリスマス。残念ながら二人共にこの日は任務。冬休みになるから仕事が入るのは覚悟していたけれど、さすがにこの日に重なるとなると少し、いやかなり凹んだ。それでもこれが、私が、私たちが選び歩む道だから。



「フェイトちゃん、気をつけて」
「うん、なのはも。あまり無茶したらダメだからね」
「その言葉そっくりフェイトちゃんにもお返し、ね」

出発前、僅かな時間だったけどなのはと顔を合わせる事が出来たから。ラウンジでコーヒーを飲みながら無茶はしないで、と念を押すとそっくりそのまま返された。


にゃははと笑う君があまりにもいつもと変わりがなかったから、クリスマスを過ごせなくてうじうじしているのは私だけなんだと少し反省した。


「じゃ、なのは。行ってきます」
「・・・うん、行ってらっしゃい・・・ぁ、あのね、フェイトちゃん!」
「え?」
「ぁ・・・ううん、ごめんね。なんでもない」


立ち上がりかけた私をなのはが引き留める。驚いた私に慌てて何でもないって言った君の顔はとても「なんでもない」ようには見えなかった。


(あぁ、そうか)


どうして気が付かなかったのか。なのはは平気なんだって、どうしてそんな事を考えてしまったのか。少し前の自分を殴ってしまいたくなった。



「なのは、ちょっと来て」
「え?」
「いいから、こっち」

戸惑うなのはの手を引いてラウンジを出る。中途半端な時間が幸いしたのか辺りには殆ど人はいなかった。きょろきょろと辺りを見渡し人目につかない場所を探す。なのはは何も言わずだだ手を引かれるままに私の後ろをついてきてくれた。




「なのは」
「フェイトちゃん」

会議室が並ぶフロア、その一角に配置されている給湯室。今はどの部屋も空室で人が出入りする気配のないその場所で私はギュッとなのはを抱きしめた。


「ごめん、なのは」
「・・・ううん、私の方こそごめんね」


何が、とは言わず。けれどお互い何に対しての「ごめん」なのかを理解した上で。

「無事に帰って来るよ」
「うん」
「きっちり片付けて明後日には帰るから」
「うん」
「帰ったら、一緒にクリスマス、しよう」
「うん・・・うん」

去年まではただのイベントでしかなかった。けれど今年は違う。もっとちゃんとクリスマスを2人で過ごしたかった。本局の、何の変哲もない給湯室。およそ雰囲気なんてないけれど・・・。

どちらが先に動いたのかは分からない。けれど気が付いたら私達の唇は触れあっていた。


「メリークリスマス、なのは」
「メリークリスマス、フェイトちゃん」


この日、私達は初めてキスをした。












無事に新年を迎え、私もなのはもそれぞれの家族とゆったりと過ごしていた。私はともかく、地球で生まれ育ったなのはにとって、この先ミッドに移り住んでしまえば、家族と過ごすお正月を迎える事は恐らく難しい。だから出来るなら家族水入らずで過ごして欲しかった。


「でも、いいの?」
「いいもなにも、私がそうして欲しいんだ。これからはこんな風に過ごす事も難しくなるだろうから」


私とはその後でいいから。そう言ったらありがとうと言われた。お礼を言われる事じゃないよって少しだけ照れくさくなってそっぽを向いたら隙だらけになった頬に触れるだけのキスをされた。




その日の夜・・・・・。


「参ったね」
「うん、参った」
「まさか、こんな事になるなんて」
「ホントだよね」

当初の予定に反して、我が家にはなのはの姿があった。


「いつから計画してたんだろ」
「クリスマスの頃だって言ってたけど」
「アルフも何も言ってくれなかったし」
「レイジングハートも知ってたみたい」
「え?って事はバルディッシュも?」

そう言って相棒に視線を向けるとチカッと一度瞬いて、沈黙してしまった。やれやれ、知らぬは当人ばかりなり、か。でもまぁ・・


「折角みんながくれた時間だし、ね」
「うん、今夜は2人っきりだね」

ハラオウン家、高町家いつの間にか計画されていた温泉旅行。その中に私達は含まれてはおらず・・・。2人でのんびり過ごしなさいと素敵なお年玉をもらったのだった。


2人で一緒にキッチンに立って夕飯の支度をした。と言ってもおせち料理を準備してくれていたのでそれ程手間はかからなかった。食事を終えてなのははキッチンの片づけを、私はお風呂の準備をして一旦自室に戻る。視線の先には普段私が使っているシングルベッド。


(えっと、二人でベッドだとさすがに狭いよね・・・別に一組布団が必要だな・・・)


そんな事を思いながら改めて、今夜は二人きりなのだとその事実が私の脳内を支配した。


今夜、この家には二人きり。誰も来る予定はないし、母さんたちも帰ってこない・・・・付き合ってから初めての2人だけの夜・・・・。


考えない様にしても浮かぶのはその事だけで。不埒な事を考える自分に腹が立つ反面、どうにも収まりのつかない欲求があるのも事実。でもそれはあくまでも私自身の問題で、なのはに無理矢理強要するものでは、決してない。


自分の邪な感情を振り払うように頭を振り、気を取り直して布団を1組取りにリビングへと戻る。そのタイミングで給湯終了のメロディが部屋に鳴り響いた。


「どう?なのは」
「うん、もう終わりだよ」
「それじゃあ、先にお風呂に入っちゃって」
「え?いいよ、フェイトちゃんのお家なんだし、先にフェイトちゃんが入って?」
「私は先にこれを準備するから、遠慮しないでなのはが先でいいよ。あ、それとも一緒に入る?」
「っ!!えっと、その・・私、先にお風呂頂くね!」
「ははははは、ゆっくり温まってね~」


遠慮するなのはにじゃあ一緒に入ろうか?と冗談めかして言うと一瞬にして顔を真っ赤にして。慌てて先に入って来るからとパジャマを手にバスルームへと走って行った。あそこでいいよ、なんて言われたら自分がどうなっていたのかなんて今は考えたくもない。ほんの少しホッとして、でも落胆している自分も間違いなくここにいて。

(今夜眠れるかな・・・)

布団を抱えながら暫くその場から動けなかった。













2人っきりの夜だって、いつもと同じように時間は過ぎていく。いくら夜更かししてもいいからと言っても明日は初詣に行く計画もある。寝不足の顔でお参りするのもどうかと思うからそろそろ寝ようかとリビングから私の部屋へと移動する



「寒くないかな」
「平気。寒くないよ」
「なら良かった。じゃあおやすみ、なのは」
「うん・・・おやすみなさい、フェイトちゃん」


電気消しちゃうね。そう言ってリモコンのスイッチをオフにする。僅かに明かりを残すブルーライトを見つめながら、すぐ傍にいるなのはを意識せずにはいられなかった。バクバクと痛いくらいに心臓が鳴り響く。その音がなのはに聞こえませんように、と心の中で祈っていた。


(やっぱり眠れそうにないな・・・)


何度目かの寝返りの後、私は眠る事を諦めた。






(なのは、寝たかな)


天井を見ていた私は何となくなのはの方へと体の向きを変えた。高低差があるからなのはの顔は見えないけれど、同じ部屋の中になのはがいると思うとさっきとは違った意味で嬉しくなった。


(順番が逆だよ)


自分の中に湧き上がる感情に苦笑した。
そんな時・・・


「フェイトちゃん、寝ちゃった?」
「え?・・・・ううん。まだ起きてるよ」
「あのね・・・」


眠ったとばかり思っていたなのはから声を掛けられた。












「どうしたの?眠れない?」
「ううん、そういうわけじゃないんだけど・・・」
「けど?」
「うん・・・あのね、フェイトちゃん」
「ん?」
「その・・・・ね?」
「うん」
「・・・・そっちに行ってもいいかな?」
「え?」


予想外のなのはの言葉に、続く言葉を見つけられなくて固まっていると、なのはが起き上がる気配を感じた。


「ちょっ、ちょっと待って!なのは」

何とか我に返った私はベッドに近づこうとするなのはを慌てて止めた。

「フェイトちゃん?」
「いや、あのね・・・その、うん。ほらベッド狭いし、さすがに中学生の2人が入るのは窮屈、じゃないかなって。だからね、やっぱりなのははそこで寝たらいいんじゃないかな」


まくし立てるようにそう言った。少しの沈黙の後


「私と一緒に寝るのは嫌?」

少しだけ落ち込んだような声音。ハッとしてそうじゃないよ。と言葉を続けた。


「嫌な訳ないよ。そんな事は絶対にない」
「だったら」
「でも一緒はダメだよ」
「どうしてダメなの?」
「どうしてって・・・・その、だから・・・・」
「だから?」
「だから・・・・その・・・なんて、いうか・・・」
「・・・・」
「・・・なのはに・・・触れたくなる、から」
「え?・・・・ぁ」

振り絞る様にして吐き出した言葉になのはは一瞬戸惑いながらもすぐにその意味を理解したのか小さく声を出すとそのま俯いてしまった。薄暗い部屋の中、なのはの表情を窺い知る事は出来なかったけれど、多分これで一緒に寝よう、とは言わないだろう。


「えっと、ごめんね、なのは。そう言う訳だから今日はこの」
「ぃぃょ」
「まま、え?・・・ごめん、今、なんて」
「・・・いいよって、言ったの」
「え?」


今日はこのままで寝よう。そう言いかけた私を遮ってなのはの口から出たその言葉に今度は私が戸惑っていた。どうして?思わず出てしまった間抜けなセリフになのははただフェイトちゃんだからだよ、と笑っていた。













「本当に、いいの?なのは」


この期に及んでって言うのはきっとこう言う事を言うのだろうけど、それでも口にせずにはいられなかった。こうしてベッドに横になるなのはを私は両手で体を支えた状態で見下ろしていた。今ならきっとまだ引き返せるから、口にはしなかったけど確かにそう心に思っていた。


「・・・確認、しないでよ」
「そう、だけど」


見下ろすなのはの顔は真っ赤だった。恥ずかしさのせいかそのまま口を噤むなのは。そのせいで動けない私。時間だけが刻々と過ぎていった。


「・・・フェイトちゃん」
「え?・・・わっ」


そんな永遠とも思える時を動かしたのは意外にもなのはの方で。下から伸びてきた腕が私の首を捕え、そのまま体重を乗せられた。突然の事に両手の踏ん張りが利かなかった私はそのままなのはの上に身体を落としてしまった。慌てて体をどかそうと両手をベッドに付いたその時、私の耳元でなのはがそっと囁いた。


ーーフェイトちゃんだから・・・


思わずなのはの顔を覗き込む。真っ赤になった顔はそのままだけど目を逸らされる事無く見つめられた。


「・・・最後まで言わなきゃわからない?」
「っ・・・ううん・・・。なのは・・・」
「フェイトちゃん」

首まで赤くしたなのはの目が潤んでいた。私を求めてくれているなのはを私も欲しくて。こんな風にされなきゃ動けない自分が情けなかった。




そっとなのはの唇に触れた。心なしか震えているような気がした。触れるだけのキスをして一度離れる。もう私に迷いはなかった。



この日、初めて私達は肌を重ね合わせた。

















「ぁ・・・」
「・・・ん?」
「ううん、何でもない」


小さく漏らした声に、疲れて眠っていたとばかり思っていたなのはが顔を上げた。目が合うとお互い気恥ずかしさに視線が泳ぐ。結局そのまま視線を合わせる事が出来ないままなのはは私の胸元に顔を埋め、私は何となくまた窓の外へと視線を向けた。


「ぁ、雪だ」
「え?・・あ、ほんとだ」


見間違いかと思ったけれど、どうやらそうではなかったようで、窓の外では雪が踊る様に空から舞っていた。再び顔を上げたなのはが嬉しそうな声を上げ身体を起こす。


「ちょっ、なのは」
「綺麗・・・」


起きた弾みで体にかけていたブランケットが落ちる。突然目の前に露わになったなのはの素肌に思わず息を飲んだ。


(なのは・・・もう)


「なのは、風邪ひいちゃう」
「え?・・・あ、にゃはははは」


私の言葉になのはは照れたように笑う。毛布を引き寄せた私は寄り添ってきたなのはごとそれで身体を包む。直接触れ合う素肌が心地よかった。


「暖かい」
「うん、暖かいね」
「雪、綺麗だね」
「うん、・・・綺麗だ・・・・」
「積もるかな」
「・・・・さぁ、どうかな」
「フェイトちゃん?」
「ん?」
「・・・どこ、見てるの?」



外を見ながらはらはらと舞い落ちる雪を眺める。綺麗だねと話しかけてくるなのはの言葉にそうだねと答えながら、けれど私の意識はなのはとは違った所にあった。生返事しか返らない私を訝しんだなのはは小首を傾げながらどこ見てるの?と尋ねてくる。それはもちろん・・・


「・・・なのは」
「もう!」


恥ずかしいよ・・・そう言って頭から毛布を被ってしまったなのはをぎゅっと抱きしめた。



「なのはは暖かいね」
「フェイトちゃんもね」


私の言葉に毛布から顔を出し微笑むなのは。ゆっくりと顔を近づけると降りる瞼。そのまま私はなのはと触れるだけのキスをする。触れ合う肌、唇、なのはの全てがどうしようもなく愛おしいと思った。


「なのは」
「ん?」
「大好き」
「うん・・・・私も・・・フェイトちゃん」
「ん?」
「大好き」
「うん・・・・それとね」
「ん?」







ーーーーーきみを、だれよりも、あいしてる・・・・




























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