好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. スポンサー広告

ある日の高町家 :: 2014/06/17(Tue)

お久振りです。お元気だったでしょうか?

最近はこのフレーズから始まることが多くなってますが(汗)
私は元気ですwwww

さて、先日の日曜日は父の日、でしたね。
まぁ。かる~くスルーしたわけですが、その後になって
ちょっとした小ネタを思いつきまして某所で呟きましたww

それにちょいと手を加えて文章にしとります。
お気に召すかどうかは少々自身がありませんが
まぁ、ほんの少しお付き合いいただければ嬉しいです。

以前書いた赤ちゃんヴィヴィオがいる高町家のお話です。


続きからどうぞ





□  ■  □  ■  □


「ただい・・・」

帰宅の挨拶はリビングから響く音にあっけなく打ち消された。
おもわず苦笑が漏れるフェイト。
靴をスリッパに履きかえて今だ鳴りやむ事の無い大音響が響くリビングへと向かう。


「ただいま」

もう一度、今度はさっきより少し大きめの声で。

「あ、おかえりなさいフェイトちゃん・・・もうそんな時間なの?」


私の声に気が付いたなのはが振り返る。笑みを浮かべてはいるもののその顔には疲労の色が浮かんでいた。一体いつからこうしていたのだろうか。


夕方、フェイトが知らせた帰宅時間から遅れる事30分程。現在の時刻は0時をまもなく迎えようという辺り。こんな事ならキリのいい所まで、なんて考えずにさっさと帰ってくれば良かったと今更ながらフェイトは悔やむ。

けれど、そうした所で現状が回復するわけでもなく。気を取り直してフェイトは渋るなのはを説得し、変わりにヴィヴィオを抱っこしあやし始めた。夜泣きが始まったと聞いてはいたけれど、これ程とは思ってはいなかった。どうあやしても泣き止む気配のない我が子を見下ろしながらフェイトはなのはに申し訳ない気持ちで一杯になっていた。







「ねぇ、なのは」
「ん?」
「あのね、ちょっとだけ私に付き合って欲しいんだけど、いいかな」
「ヴィヴィオは?」
「うん、一緒に」


そう言ってフェイトは気分転換にと、なのはとヴィヴィオを深夜のドライブへと誘い出した。







「寒くない?なのは」
「大丈夫」
「ヴィヴィオも平気かな」


後部席に座るなのはにミラー越しに話しかける。火が付いたように泣きじゃくっていたヴィヴィオは車が走り出してからものの数分でまるで何事もなかったかのようになのはの腕の中で眠りについていた。


「大丈夫、寒くないよ」
「そっか・・・もう少ししたら着くから」
「どこに向かってるの?」
「ふふ。内緒」


なのはの質問をはぐらかし、フェイトはしっかりとしたハンドルさばきで車を走らせた。








「着いたよ」


後部ドアを開けてなのはに手を差し出す。眠ったままのヴィヴィオは寒くない様にしっかりとタオルでくるんでシートを倒した助手席へと寝かせた。





「・・・・綺麗・・・」


溜息と共に漏れたなのはの穏やかな声にホッと安堵する。
ここはフェイト達が住む街の外れ。小高い丘になった所で街全体を見渡せる場所だった。天気が良かった事も幸いして、空には満天の星達。それらを見守る様に大きな月が輝いていた。



車に凭れながらそうして暫し空を眺めていると、ふいに手に何かが触れた。なのはの手だった。きゅっと絡められた手を握り返す。それはとても暖かかった。



「ありがとう、フェイトちゃん」
「ん?何が?」
「・・・星がこんなに綺麗だなんて、ちょっと忘れてた」
「・・・・」
「私一人だったら、こうして見上げる余裕もなかった」
「もう少し、私が助けになれたらいいんだけど」
「ちゃんとなってるよ」
「そう、かな・・」
「なってる。パパはそこにいてくれるだけでママの力になるんだよ」
「パパ?私が?」
「他にいないでしょう?」
「・・なんか、ちょっと照れくさいね」


顔を見合わせながら、お互いホンの少し照れた顔で。




「ありがとう、パパ」


言葉と共に頬に口づけを一つ。


「こちらこそ、いつもありがとう、ママ」


お返しになのはの頬に口づけを一つ。



離れて、見つめて、そして・・・。



「なのは」
「・・・フェイトちゃん」


月明かりに照らされた2人の影が、重なった。
















ある日の休日。


「フェイトちゃんはヴィヴィオをお願いね」

と上手く家事から追い払われてしまったフェイト。それでも手が必要なら言って、となのはに一声かけてヴィヴィオの元へ。


「ヴィヴィオ~」
「ぱぁぱ」


1人遊ぶ娘から敢えて少し離れた位置でその名を呼ぶと、最近言葉が出始めた娘は満面の笑みを浮かべながらフェイトに向かって「パパ」とよちよちと歩み寄ってくる。両手を広げてそれを待ち、胸に飛び込んできたところをギュッと抱きしめて。


「あんよが上手になったね、ヴィヴィオ」
「ぱぁぱ」
「うん、パパだよ」
「ぱぁーぱ」
「はぁーい」


小さな頭を撫でてやるとキャッキャと喜びの声を上げる娘に、抱き上げる方も自然と頬が緩む。





ソファに腰掛け肘掛けに背を預けてお腹の上にヴィヴィオを座らせて。時々高い高い~と抱き上げると声を上げて喜ぶ様子が嬉しくて何度も何度もしている内にさすがのヴィヴィオも疲れたのか気が付けばヴィヴィオはフェイトの胸元に頬をくっつけて眠ってしまっていた。


幸い少し大きめのソファだったからこうしていてもヴィヴィオが落ちる心配はない、少しの間そのままの体勢で、フェイトものんびりと文庫本を読んでいたのだけれど・・・・。










いつの間にか静かになっていたリビング。洗濯を終えて戻ってきたなのはが目にしたものは、ヴィヴィオを胸に抱いたまま、気持ちよさそうに眠るフェイトの姿だった。














その時、なのはは。



油断するとすぐに手伝いたがるフェイトにヴィヴィオを預け家事をこなす。いつもと同じ事をしているはずなのに、なぜか少しずつ手際が良くなっているのは気のせいなんかじゃなくて。気が付けばいつもより早く全てを片付けてしまっていて思わず苦笑が漏れる。


(嬉しいのは私も一緒だね)


さっきまでキャッキャとはしゃぐ声が聞こえていたけれど、いつの間にか静かになっているリビング。きっと久しぶりにパパと遊んだヴィヴィオが疲れて眠ってしまったんだろうと予想しながら戻ると、娘だけじゃなくフェイトも気持ちよさそうに眠ってしまっていた。


近寄ってその寝顔を見つめる。


(いいなぁ、ヴィヴィオ)


愛しい人の腕の中ですやすやと眠る娘に思わず漏れる本音。離れがたくて暫くそこに座り込んでいたらフェイトの目がうっすらと開かれた。


「ぁ・・・」
「なの、は?」
「うん、ごめんね、起こしちゃった」
「ううん・・・終わったの?」
「うん」
「そっか・・・」

まだしっかりと覚醒はしていないようで、話す言葉は少し心許ない。


「まだ寝ててもいいよ」
「ぅん・・・・なのはは?」
「ん?」
「まだ・・何か、あるの?」
「もう全部終わったよ」
「・・・なら、ここ・・・」


そう言って僅かにフェイトが体をずらす。ソファの上に少しだけ隙間が生まれた。


「・・えっと・・・ここ?」
「うん・・・ここ」
「狭くない?」
「平気だよ」
「・・・」

ニコリと微笑まれたけれど・・・・やっぱりちょっと狭くないかなぁ・・・。


とは思ったけれど、まぁいいや、って色んな事を追いやって。フェイトが開けてくれた隙間、ヴィヴィオが苦しくない様にしながらフェイトにくっ付いて。
大好きなフェイトの腕が背に回されたのを感じながら微睡に身を預ける事にした。








スポンサーサイト
  1. リリカル パラレル
  2. | comment:0
<<遅くなりました。お返事です。 | top | なんの捻りもありませんよ?>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。