好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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甘い、甘い… :: 2015/04/18(Sat)

ひっさびさの文章投下(笑)。

時期的に六課解散後くらいかなぁ…。
隠し事したってみつかるよ?って感じのお話…多分(笑)





◇  ◆  ◇  ◆  ◇



「……フェイト、ちゃん?」
「うん」
「煙草……」
「うん」
「…いつから?」
「えーっと…」


中途半端に煙草を持ち上げた状態で動けなくなった。
ほんの少し。外の空気を吸う為と、煮詰まった状況をリセットしたくて
執務室を後にして、なるべく人の寄り付かない所を選んで一服しようと
煙草に火をつけようとした、正にその時。
背後から名前を呼ばれ振り返った先に、なのはがいた。


「だいぶ……前、かな」
「知らなかったなぁ」
「…うん、ごめん」
「別に謝る事じゃないけど」
「そう、なんだけど」


ここミッドチルダにしろ、第二の故郷である地球にしろ喫煙が咎められる年齢では
もちろんない。だから、なのはに私の喫煙の現場を見られたとしても
何も問題はない……のだけど。

どうにも居心地が悪いと感じてしまうのは、私が喫煙者だと言う事実を今の今まで
なのはが知らなかったからに他ならない。いや、別に隠していた訳じゃなくて…
単に話してなかっただけって言うか…。それ程多く吸う訳ではないのだし、家では
絶対に吸わないし。もちろんなのはと会う可能性が少しでもある時は吸わない様に
してるんだし…


ってトコまで考えて気づく。


(それって、つまり…隠してたってことじゃないか……)


認めた瞬間、一気に身体から力が抜けた。







「大丈夫?フェイトちゃん」
「ん、平気。ごめん、なのは」
「さっきから謝ってばっかりだよ」
「ぁ、ごめ…」


殆ど反射的に「ごめん」と言いかけて慌てて口を噤む。
くすくすと声を出して笑うなのははいつもと変わらず。
そんななのはを見て少しホッとした。


「ごめんね、なのは」
「もう謝らなくてもいいってば」
「そうじゃなくて」
「え?」
「隠し事、してたから」
「あぁ、いいよ、もう。吸いたくなる気持ちなんとなく分かるし」
「え?なのはも吸うの?」


そうじゃないけど、と前置きして。


「フェイトちゃんのお仕事、ストレス溜まるしね」


と冗談っぽく口にした。
「それはまぁ、否定はしないけど」と口ごもると私の方こそと
今度はなのはに謝られてしまった。


「どうしてなのはが謝るの?」
「だって1本、無駄にさせちゃったし」
「え?…あぁ」


なのはの視線が私の手元に落ちる。
なのはと会って驚いて、取り出した煙草は火をつける事無く私の手の中で
握りつぶされていた。大丈夫だよ。そう笑ってそれを携帯灰皿の中に捨てる。


「吸わないの?」
「ん?…うん、そうだね」


そのまま新しい煙草を取り出す気配のない私になのはが不思議そうな顔をする。
それに吸わないよ、と答えて私は壁に寄り掛かった。


「もともとそんなに吸うって訳じゃないんだ」


これは言い訳ではなくて本当の事。それと止めなきゃいけないなぁって
思ってる事も。


「体にいいものでもないしね」
「それは確かにそうだね…。あ、そうだ」
「ん?」


同じように壁に寄り掛かっていたなのはがポケットの中から小さな小瓶を
取り出した。


「口開けて?フェイトちゃん」
「え?ん…あー、ん?」
「どう?」
「ん、あまい…これ…金平糖?」
「正解」


にゃはは、と笑みをこぼし持っていた小瓶を左右に振って見せる。
中では赤や黄色、緑やオレンジといった色とりどりの星形の
金平糖がカラカラと音を立てていた。


「どうしたの?それ」
「お母さんが送ってくれたの。疲れると糖分が欲しくなるでしょう?って」
「そっか」
「結構重宝してるんだよ」
「みたいだね」


なのはが自分でも一つ口にしながら小瓶を私の掌に乗せた。


「なのは?」
「あげる」
「え、でも」
「私にはまだあるから」
「そう、なの?」
「うん。それに、ほら。煙草が吸いたくなったら、代わりにこれを食べたら
いいんじゃない?フェイトちゃん食事も簡単に抜いちゃうでしょ?。糖分の
補給にはもってこいだと思うの」


油断していた所にさらりともう一つ、いつもの隠し事を言い当てられた。
思わず顔が引きつる。食事…確かに最近は…。
はははと乾いた笑いをもらし「頂戴します」と大げさに頭を下げた。


それから少しだけ話をして、すっかり気持ちも晴れた頃。
そろそろ仕事に戻るね?といった私に心なしか頬に赤みをさした顔で
なのはが「本当はね」と言葉を続けた。


「本当はね…」
「うん?」
「食事を抜いちゃうのも凄く心配だし」
「うん」
「煙草の代わりになればいいなぁて思うのも正直な気持なんだけど」
「うん…」
「どうせなら…」
「ぁっ…」


言われてなのはに手を引かれた。お互い1歩ずつ近寄って、そのまま
なのはの唇が私のそれに重なった。触れ合っていたのはほんの数秒。




「…苦いキスより…」



ーーーー甘いキスの方がずぅっと、いいと思わない?











フェイトさんは隠せていると思っていたけど、本当はなのはさん、フェイトさんが
煙草吸う事知ってた・・・って言う裏事情がありました(笑)

お粗末様でした。


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  2. | comment:0
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