好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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その星空の向こうで :: 2015/08/04(Tue)

こんにちは、そしてこんばんは。

相変わらずの鈍亀更新中の我が家へようこそ←
浮気してるわけでもないんですが、某所で叫んでいるのは
最近は違うCPだったりしてまして(´ー`A;) アセアセ。

もうね、公式が燃料くれないから飢えて飢えて仕方ないです。

そんな中、とても素敵なイラストを目にしまして。
とても優しい感じの絵でございました。見ていて無意識に
ほぅって溜息が出るくらい、私のツボにドストレートに
突き刺さりました。

で恒例のやっちまったパターンでございます(笑)。
ご本人様にも了解をいただきましたのでホントひっさしぶりに
更新していきます。

この文章があのイラストの何十分の一でも雰囲気を捉えていることを
心から願って……


追伸 いつの間にやら140,000hit。本当にありがとうございます。






◇ ◆ ◇ ◆ ◇

3週間に及ぶ長期の任務も漸く終わりを迎えて最後の夜を
静かに執務室で過ごしていた。

時刻はまだ21時を少し回った辺り。眠ってしまうには
少々早い時間で、かといって外に出て行くには遅い時間で。
シャーリーが自室に戻る前に淹れてくれた珈琲を飲みながら
明日会えるなのはの事を考えていた。

「ねぇ、バルディッシュ」

静かにデスクの上で休んでいた愛機に声を掛ける。

「明日の帰還の予定、なのはにまだ連絡してないんだけど…」

決して忘れていたわけではないけれど、最後の追い込みにかかった
数日前辺りから、なのはへは通信もメールも入れていなかった。
仕事である以上それは珍しい事ではないし、なのはもそれは
よく分かってくれている。だから仕事が片付いた今、真っ先に
連絡を入れても良かったのだが…。

椅子の背もたれに身体を預けながら窓から見える星空を
ミッドの空と重ね想いを馳せる。
なのはは今、何をしているんだろう。

「向こうは今何時位なのかな」

何気ない呟きにパルディッシュから正確な時間が伝えられる。

「そっか、それじゃあもう寝ちゃってるかな」

明日は朝、早い仕事が入っているかもしれない。
それならヴィヴィオを寝かしつけた後、早々に眠ってしまうだろう。
今からメールを入れておけばきっと朝起きた時に気が付くはずだ。
もし、僅かでも余裕があれば何かしら返事あるかもしれないけれど、
と考えながらも、驚いた2人の顔も見たいなぁ、なんてちょっとした
悪戯心もあったりする。


モニターを立ち上げコンソールに指を伸ばす。
画面左端のタイトルなしのフォルダを指示しそれを開くと
大きな画面になのはとヴィヴィオの姿が映し出された。

それは先日行われたという学院のイベントで映された写真だった。
生憎出張中のフェイトに代わり、たまたまその日休みだったはやてが
撮影係りと称してなのはに同行した時に撮影してくれたそれらは
多くの捜査資料と共に「極秘資料」として送られてきた。

あまりに厳重な扱いに一体どんな機密事項が収められているのかと
戦々恐々しながら開いたそのフォルダには、確かに私にとって
最も重要で、かつ機密にしておきたい情報がこれでもかと収録されていた。

直ぐにはやてに繋いだ通信モニターの向こうで、この借りはいずれ
何かの形で返してな、なんて。まるで悪戯が成功してはしゃいでいる
子供のような、そんな昔よく見た顔の親友が笑っていた。

スライドショーにした写真映像の一枚に目が留まり、何枚分か戻して
それをモニターに映し出す。なのはが一人空を見上げている写真だった。
眩しそうに目を細めながら、焦がれる様に上げられた視線。
なのははその青空の向こうに何を思っていたのだろう。

(昔も、今も。なのはは空が本当によく似合う)

楽しそうに空を翔けるなのはを想いながら目を閉じたその時、
静かな室内にメールを知らせる音が響いた。


(こんな時間に誰だろう)


まさかとは思うが何か緊急の事案でも発生したのだろうかと
一瞬緊張もしたが、それは全くの杞憂であったようで。
点滅していたのは、今まさに胸に想い描いていた彼女の名前だった。


あまりのタイミングの良さに違った意味で緊張していた。
嬉しさに逸る様に指先が慣れた操作を繰り返すとそれは
画面に映し出された。




《こんばんは、フェイトちゃん》

そんな言葉から始まるメールには、私の身体を気遣う文章が
つらつらと綴られていた。どこにいても同じ心配ばかりさせてしまう
自分に情けないものがあるものの、なのはは心配性だなぁ、なんて
時々反論を重ねながら読み進める。

ヴィヴィオの様子、友達との関係、そんな日常の報告に目を
細めながら、ちょうど今星空が綺麗でね、なんて一文に目が留まる。

(そっか、なのはも空を)

……心は、とても正直だった。




次元は違えど今私達は同じ空を見上げていたんだ、と思ったら
身体が勝手に動いていた。
待っているほんの数秒が酷く長い時間に感じた。


パッと画面が変わる。その向こうに驚いた様子で、でも嬉しそうな顔の
なのはが映し出された。


『にゃはは…こんばんは、フェイトちゃん』
「うん、こんばんは。なのは」
『ビックリしちゃった』
「それは私も一緒だよ。あのね、なのは」
『ん?』
「私も、今ね。ちょうど星空を見ていたんだ、そしたらなのはから…」

明日には帰還して、それからゆっくり語り明かす事も出来るはずなのに
なのはも、私も。話し始めたら止められなくて、会えなかった時間を
埋めようとするみたいに時間が過ぎるのも忘れて話し続けていた。



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