好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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若様のお話 :: 2016/01/01(Fri)

新年あけましておめでとうございます。
2015年の〆になのフェイを!と思ったのですが
間に合いませんでした(笑)

となると必然的に今年の一発目の投稿になる訳です(笑)。

2015年は気がつけば、なのは以外のイベントで本を出すと
いう、なんともびっくりな事をしてのけた1年(後半)でした。
もちろんなのはでも出しましたけどね。

んで何だかんだで今年ももうちょっと出すような気がしてます。
イベントにも行けたらいいなと願望もあります。
止まったままの連載も再開させたいし、新作も書きたい。
なのはさんとフェイトさんをとにかくいちゃいちゃさせたい
気ばかり焦ってなかなかうまくいきませんね。

そんなこんなで、新年1発目は、個人的にお気に入りの
若様と花魁っぽいなのはさんのお話です。

「花魁っぽい」ってのが重要です(笑)

なんとなくシリーズ化してしまいそうな気もしますが
とりあえずコツコツと行きましょう(笑)

では、お付き合いくださいませ。





◇  ◆  ◇

「こんばんは」
「あ、若様!こんばんは」
「こんばんは、ヴィヴィオ」

私を見かけるなり駆け寄ってきたヴィヴィオの頭を撫でる。
それに嬉しそうに眼を細めるヴィヴィオは初めて会った頃から
比べると随分と表情も明るくなった。

「ヴィヴィオ、手を出してくれるかな」
「手?」
「うん」

こう? と小首をかしげながら広げられた掌に小さな包みを一つ乗せた。

「……何?」
「開けてごらん」
「……でも……ぁ…」

一瞬躊躇いを見せたヴィヴィオは奥にいたはやてにちらりと
視線を送った。それに気づいたはやてがにこりと微笑んで
頷くと、ようやく安心したのかヴィヴィオがその小さな指で包みの
閉じ紐を引く。

中に入っていたのは色とりどりの星形の菓子「金平糖」だった。

「これ、私に?」
「そうだよ」
「ありがとうございます!若様…でも、あの…」
「ん? ああ、大丈夫だよ。お姉さん達にはあっち…」

言って指差した先には大きな酒樽が一つ。

「ちゃんとみんなの分はあるから、それはヴィヴィオに、ね?」
「はいっ!ありがとうございます」

自分だけが手土産を貰ったのではない事を知って安堵したのか
さっきよりも大きな声で返事をしてぺこりと頭を下げて、自分の
持ち場へと戻っていった。

「毎年毎年、すまんなぁ。若様」
「ううん。これくらいしか出来ないからね、私は」
「なんの、十分すぎるくらいや」

毎年の恒例で、大晦日には店の子達にこうして酒を
振る舞うようになったのはいつ頃からだったろうか。
世話になっている礼がしたいからとはやてに申し出たら
「別にいらん」とあっさりと断られた。それでもと食い下がる
私に、「ならあの子らに」と店の女の子達を労ってくれと
言われて始めたのが大晦日の酒樽を土産にする事だった。

「滅多に飲めん上等の酒に、みんな喜んどる」
「それなら良かった……」
「ここはええから」
「ん?」
「はよ、行き。なのはちゃんが待っとる」
「うん、ありがとう……」

年の瀬だし一応きちんと挨拶を、なんて思っていたのに
逸る気持ちをしっかりと見抜かれていた私は、はやてに
さっさと行けとしっし、と手で追い払われてしまった。




部屋の前に立つと私が手をかけるより先に襖が引かれ
中からなのはが顔をだす。

「なのは」
「いらっしゃい、フェイトちゃん」

手を引かれ部屋に入り、後ろ手に襖を閉める。
見覚えのあるなのはの打掛姿に思わず頬が緩んだ。

「よく、似合っているね、なのは」
「ほんと? 嬉しいな」
「脱がせてしまうのが惜しいよ」
「じゃあ、やめる?」
「それも、困る」

くすくすと笑いながら酌をするなのは。
杯を空けながら少し上目でなのはをみやると
ん?と蒼い瞳を丸くして見せる。

「いや…」
「何?」
「うん……綺麗だよ、なのは」
「…ありがと」

私の本心そのままを飾らず口にすると、なのはが
照れた顔をしながら礼の言葉を口にする。
腰に手を回しなのはを引き寄せて、空の杯を手にすると
なのはがお銚子を手に取りゆっくりとそれを満たす。

グイッと杯を空にした私は、そのままなのはに口づけて
酒をなのはの喉の奥へと流し込んだ。
僅かに飲み込みきれなかった酒がなのはの口端から
零れ落ち、私はそれに舌を這わせる。

「美味しい?」
「ん…」

ペロリと舌を出して、濡れた唇を舐める姿に目を奪われる。
白い肌に映える赤が妙に艶めかしく見えた。

「なのは…」
「ん?」
「……抱きたい」

どうにも気が急いてしまって困る。もう少し艶やかななのはを
肴に酒を愉しもうと思う気持ちもないわけではないのだけど。
そんな私の気持ちも全部分かってしまっているなのはは
私の手を取り立ち上ると、用意されていた寝所へと向かう。

「どうしたい?」
「ん?」

私に向き直ったなのはがくすりと微笑みながら小首をかしげる。

「脱がせてくれるの?それとも……」

自分で脱ごうか?と問うなのはに、じゃあ脱いで見せてと
私は布団の上に腰を下ろした。

しゅるりと帯が解かれ少しずつその肌が顕になる。
暫くしてなのはの一糸まとわぬその姿が私の目の前に
晒されると、思わずほぅと溜息が漏れた。

「綺麗だよ、なのは」
「本当?」
「本当に……」

私に向かって伸びる手を取り引き寄せる。
胡坐をかいた膝の上に向き合ったまま腰を下ろさせた。
足を開く格好になるその姿のなんと淫らな事か。

「なのは」
「…フェイトちゃん」

恥ずかしがって体を寄せたがるなのはの背に指を
這わせ、その身を開かせる。つんと尖った、けれど
まだ柔らかなその先にふぅと息を吹きかけると、
それだけでその場所が僅かに立ち上がった。

「我慢、できない?なのは」
「…そんな、事、ないもん」
「そうなの?」

強がるなのはにくすりと微笑む。それならと主張し始めた
そこを敢えて無視して、私はなのはの胸に唇を寄せていった。






遠くから響き始めた鐘の音に私はゆっくりと身を起こす。
隣ではまだ気をやったばかりのなのはが小刻みに震えている。
ちょっとやり過ぎたかな、とは思いながらも目の前に晒された
僅かに汗ばむその背に、触れたい欲求のまま指を這わす。
ピクリと反った背に気を良くすれば、そのまま口づけようと
身を屈めたところで、なのはのなんとか動くその手で、
髪を引かれ僅かばかりの抵抗をされた。

無理をさせるのは本意ではないので、ここは大人しく手を引く。
私は素肌に軽く着物を羽織り、残っていた酒を手酌で飲む。
除夜の鐘の音がもうすぐ100を数えようかという頃、ようやく
落ち着いたなのはが打掛を羽織って私の隣に、その身を
預けるようにして腰を下ろした。


「もうすぐ今年も終わりだね」
「そうだね」
「フェイトちゃん」
「ん?」
「来年も……」
「うん?」
「……ううん、何でもないよ」

身体の奥底に響くような重厚なその音が、100とななつを数えて
今年の終わりを告げる。

「なのは」
「ん?」
「あけましておめでとう…」
「うん…おめでとう、フェイトちゃん」
「今年もずっと一緒だから、なのは」
「……うん」

100とやっつめを聞いて、尽く事のないこの身の煩悩に
私は自ら手を伸ばすのだった。








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